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セン君と僕のこと③

2022年11月17日、僕たちは地域猫(のら猫)を保護しました。男の子で、名前は「セン君」としました。(タイトル上の写真がセン君です。)

ここではセン君と僕の出会いから別れを綴っていこうと思います。今日はその第3回です。

Chapter 3 セン君捕獲作戦

セン君の捕獲を決意した僕たちは、まずセン君と仲良くなるようにしました。セン君が「ごはん、ちょーだい。」と寄ってきたら、少しずつエサをあげて、ウチの前まで誘導するようにしました。セン君に「この人は、ご飯くれる人!」と認識してもらい、「ご飯くれる人の家」を覚えてもらうようにしました。

エサをちょっとずつ食べていくようになりました。

その作戦を開始したのは2021年10月中旬。セン君に出会う頻度は、週に1回くらいでした。そこで、お隣さんのSさんに声をかけて、共同して「セン君誘導作戦」をすることにしました。Sさんに協力してもらうことで、セン君との遭遇率を高め、ウチの場所を覚えてもらうようにしました。

Sさんは「分かりました。協力しましょう。」と言ってくださり、Sさんも何度かセン君にご飯を与え、ウチの前に誘導してくれました。セン君はとても賢い子で、警戒心はあるものの、徐々に僕や妻やSさんのことを覚え、ウチの前でご飯をもらうようになっていきました。

ウチの前まで来るようになったセン君

そして、11月の半ばには、毎日、我が家の前でご飯を食べることが習慣になりました。これを好機とみて、我が家の玄関前に捕獲器を設置し、セン君が中に入るのを待ちました。

ところが、器用に仕掛けをかわして、ご飯だけ食べて帰っていくのでした。やっぱりセン君は賢くて、捕獲機の構造を理解したかのようでした。

そうやって、セン君が「捕獲機には入るだけど、捕まらない」という状態が、一週間近く続きました。

そして11月17日の朝、妻が仕事に出かけようとすると、セン君が捕獲機の中でエサを食べていました。そのまま妻は仕事に向かい、僕はウトウト眠ってしました。それからしばらく経って、ふと、ウチの飼い猫・レノンが外に向かって「にゃ~、にゃ~」と鳴いている声で目が覚めました。まさかと思って外に出てみると、なんと、捕獲機の中に、セン君が入っていました!

作戦開始から約1か月。ついにセン君を捕獲することができました。

捕獲直後のセン君

外に住んでいる猫を保護した場合、即座に動物病院に連れて行って、ノミダニ駆除と健康状態のチェックをするのがするのが定石なのですが、その日は木曜日だったので、ほとんどの病院はお休みでした。そこで、家にあった子猫用のケージを玄関まで引っ張り出してきて清掃し、お水とご飯とトイレを設置しました。そして暖かい毛布を置き、セン君を中に入れてあげました。

「よし、これでOK。セン君、明日はお医者さんに行こうな!!」と声をかけましたが、さすがのセン君も、ケージの中で固まっていました。(つづく)

明日は、セン君を「リリース」するか「保護する」かで悩んだことについて書きたいと思います。

↓第4回は、こちらから。


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