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チーム作り事例〜高等支援学校1年生編〜

参加者の状況

新一年生。各地からやってきて集まっているので顔見知りはいない。複数クラスを混ぜて一つの班にしているので、実質的にほとんど関わりのない子同士が班を組んでいる状況

当日の天候

晴天。朝は寒いが昼からは暑くなりそう。かなりぬかるんだ状態の芝や土。

目標

  • 班のメンバーでたくさん関わり合う中で今後の関係性のきっかけを作る

  • 一人ひとりの持っている特徴や素の状態がなるべく表れるようにする(そしてそういう面をどんどん見て受け入れていく)

  • 参加者の楽しいおもしろいと思うポイントをたくさん引き出す

プログラムのおおまかな内容

  1. ウェスタンジャンケン

  2. すごろくジャンケン

  3. 無言握手

  4. 名前を考える

  5. ピンボール

  6. ドンジャン(陸)

  7. ※LINE UP

  8. ボールジャンケン(初)

  9. お手玉落とし

  10. ※つなわたり

  11. ※シーソー

  12. エンドレス鬼ごっこ

ふりかえり

書き出してみると、ジャンケン系をかなりやっている日だな〜って思った。ただやっている時はそこまで意識はなかったし流れとしてはかなりスムーズだった。ジャンケンって多くの人にとって馴染みがあって、結構そこから始めるとスムーズに入れる事が多い。

いろんな遊びをするのはいいんだけど、一回いっかいルールを把握しないといけないし気をつけなきゃいけないポイントも変わってくる。

参加者の状態にもよるけど、こういう新しい事をどんどん伝えていく時に「すでに知っている遊び」を少しだけイジって行う…という方法を取るとすんなり理解してもらえたり、楽しむモードにすぐ入れるようになる事も多い。

コミュニケーションをたくさんする活動や、直接的に情報を伝え合うような活動を今日は入れていない。けれどたくさんの遊びの中で互いのことを知り合ったり、多少のいさかいや気持ちのやり場がなくなる時はあっても、最終的にはきちんと話しを通しあえている姿が印象的だった。

最後は鬼ごっこでしめくくる事になるとは思ってもみなかった!
と、言うのも途中で暑さのせいもあってグループ全体がバテてしまっているシーンがあったのだ。その後木陰で活動しだすと段々元気になって…グループで解決する難しい課題もクリアしていた。
とはいえかなり集中力を要して頑張っていた後だったので、「鬼ごっこがしたい!」という意見が出てきた時は思わず「え?本気!?みんなやりたいの?」って言ってしまった。
ちゃんと一人ひとりに子どもたち同士で聞いて回って納得した上で鬼ごっこになった。

いや〜さすがに疲れ切って10分くらいで終わるやろ〜って思っていたが、なんだかんだで30分近く行っていた。

けど見ていてすごくおもしろいな〜って思った事がいくつもあった。
例えば…

  • 疲れ切って休んでいる子にはタッチしない

  • 休み終わったら自分の判断で再び参加する

  • 休んでいる子にちょいちょい声掛けをしている(大丈夫?ぼちぼち参加する?みたいな)

  • あまりにも疲れている状態で鬼になった時は代わりに誰かが鬼になる

  • まだ鬼になっていない人が狙われやすくなる(結果的に全員が適度な緊張感がある)

  • フィールドの端に追い詰められたら、突然潔くなって鬼になる。

これらは誰かが言いだしたわけではなくて自然発生的に生まれていた特徴だった。普段一緒に遊んでいる仲間…だったら「そういうローカルルールの元やっているのね〜」という理解になるけど、この子たちはそうではない。
続けながら自分たちなりに「楽しく継続してできる方法」を模索して誰かが決めたわけじゃないけどそうなっていたものだった。

そういう意味ではお互いの状況や体調などを意識しつつ、でも楽しめるように自分たちで過ごしていた最後の鬼ごっこは中々素敵な時間のように思えた!


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