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漢字で感じる人間学5(生きるエネルギーは意気から)

生き(いき)るエネルギーは意気(いき)から。

気功で言われていることに「意至れば気至る。気至れば血至る」というのがあります。

ここでいう「意」とは意識のこと。意識をそこに向ける=注目することによって、「気」=エネルギーが集まってくる。そうすると「血」=血の流れもよくなって細胞は酸素や栄養分を摂りやすくなり、老廃物の排出も進んで元気になってきます。

量子力学で重要な考え方の一つに「意識すると素粒子の状態が変化する」というのがあります。意識する=興味を持って観察していくとそこにエネルギーが流れます。「意気」という言葉はまさにそのことを現わしています。

「意気」を使った言葉にはこんなものがあります。

・意気込み=エネルギーをギュッと凝縮して込めること。

・心意気=意気が心と結びついて、やる気まんまんなこと。

・意気投合=お互いに意識しあってエネルギーを投げ合う。それがピッタリ一致するので、初めて会った間柄でも旧知の様に親しくなれる。

・意気揚揚=意気が上に上がって、ハイになっていること。

・意気消沈=これは逆で、意気が下に下がって、落ちている状態。

・生意気=これは意気が「生」な状態で洗練されていないこと。なので、元気はあるけど目上の人に失礼なことを言ったりする。

・意気地=意気が「地」、大地や地球と結びついている状態。だからさらに強固に粘り強くなる。本来の意味での「根性」は「根っこの性質」で悪いものではなく、そんなところにも通じます。

・意固地=これは意気地の「気」が固まって硬直している状態。意気地はいいのですが、こうなるとガッチリ固まって地球とも結びついて融通が利かなくなる。

意気は生きるエネルギー。こんな感じで身近な言葉の中からも触れることができます。

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