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2024年に読んだ本ベスト10
1.2024年の読書体験を振り返って
2024年はたぶん人生で一番本を読んだ年だった。一応、数えた見たところ51冊。1ヶ月あたり4冊弱。1週間にすると1冊。本を読んではXに読書メモを残してきた。
特に、タイトルを読み返したら「ビジネス・経済」「人文・思想」「文学」「歴史」と幅広く興味を持って手に取れたのは知識の幅を広げる意味で大きかった。
今回は、その中で特に印象に残った10冊を紹介したい。あと番外編としてランクインしなかった5冊も紹介します。
2.特に印象に残った10冊
第10位 [プロフェッショナルマネジャー]
目標を設定して、そこから逆算して成果に貪欲にやりきること。本は頭から後ろへ読んでいくが、経営はその逆。” “数字は事実の蓄積、その数字に込められた背景を含めて読み解くことが出来るようになり始めて組織の状態を健全に把握することが出来る。
数字の背景や数字を読み解くことで、より再現性が高まる。努力の方向性はとても大事で、間違えると結論を得られず、何も積み上がらない。最終的な目的や目標を明確にし、行動することが大切。
おすすめしたい人: マネジャーや経営者など
第9位 [イノベーション・オブ・ライフ: ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ]
幸せなキャリアを歩むには
①優先順位をつける
②計画と機会のバランス
③資源配分
①と③は共通するが、自分の人生にとって大切なことを考えて、どんな行動をする時もその優先順位で意思決定する。
限られた時間と人生では資源配分(時間配分とも置き換えられる)を考えて、戦略に沿った意思決定を。重要な決定は過去の事例や他人の経験から学ぶこともあるが、確かな理論使ってこれから起こることを予測できれば、チャンスを高められる。
おすすめしたい人: キャリアに悩んでいる人やこれからの人生について考えている人
第8位 - [営業 野村證券伝説の営業マンの「仮説思考」とノウハウのすべて]
KGIを決めて達成するためには、現状とのギャップを洗い出し、ギャップを埋める課題を考える。課題に優先度をつけ、各課題をKPIとして落とし込んでいく。 さらにKPIを達成するための解決策を考え優先度をつける。 確率を想定しながらKGIやKPIを達成するために因数分解していくとより解像度が上がる。
その前提には仮説検証が必要で、定性的かつ定量的な仮説を持って、単なる数字をではなく背景や意図がある数字や目標を作っていく必要がある。 基本的なことだけど、考え方はどんな仕事にも共通する。
おすすめしたい人:営業マンや0→1の仕事をしている人
第7位 - [君は誰と生きるか]
•自力を出している人に人は感動する
•目の前の人をどうしたら幸せにできるかを考えることがうまくいく近道
ビジネスにおいての価格設定は、それを喜んで買ってくれる層の人を明確にすること
人間関係の基本でもあり、与える人(ギバー)の特徴は
1.笑顔でいる
2.相手の話に興味を持って聴く
3.思いやりを持って温かい声を掛ける
テイカーからギブしてもらえないなら、それは与える人を間違えている。与える側の人間に集まってくるのは、同じ考えの人。類は友を呼ぶとはこのこと。
最も印象的なのは千利休の話。千利休はお茶の話しかできないけど、お茶をとことん極めて大名が教えを受けにきた。何かを極めれば超一流も自分のもとにやってくる。「これは誰にも負けない」ってことを何か1つ作ると人生楽しくなるし、有意義になると感じた。
おすすめしたい人:ビジネスでの人間関係に悩んでいる人
第6位 - [影響力の科学]
“成功のための最も普遍的な戦略は、自分や自分の人生、自分が大切にしていることに、影響を与える人たちと意味のある繋がりをつくることだ。"
成功の定義はさておき、自分の人生に影響を与える人と繋がりを持つことは、人生を豊かにするために大切だなと。
人生は周囲の人に影響を大きく受けるので、特に身近で関わる人の影響が強くなる。愚痴や文句ばかりの人との関わりを切って、前向きな人やプラス思考の人との関わりを増やすと少なくともプラスに前進するはず。
おすすめしたい人:ビジネス・プライベート関係なく人間関係で悩んでいる人
第5位 - [勘違いが人を動かす]
(意思決定)
•意思決定の95%は自動的
→努力を避けようとする脳の戦略
・人が下す意思決定の数は3.5万回/日
→人間にとって、選択肢が多すぎるのは苦
(習慣化) エンダウド•プログレス効果
→途中で辞めるのはもったいない
→成し遂げたことが増えると続けようとする
(決断) 曖昧さ回避
→決断を先を送りするなら「後悔してもかまわない」と行動するのがベター ↪︎間違った選択をしたと自分を責めるのが辛い
(評価) 人は重大な出来事がもたらす影響の大きさを過大評価する
→人間の脳は将来得られる報酬より今、目の前にある報酬を高く評価するようにできている
「認知バイアスで人を動かす7つの手順」
1.達成したい結果を明確にする
2.必要な行動を図式化する
3.結果改善に対してどう測定するか決める
4.相手の立場になってみる
5.ハウスフライ効果を使う
6.試す
7.成果を確認する ハウスフライ効果→ 一見すると小さなことが人の行動に大きな影響を及ぼすこと
おすすめしたい人:行動経済学に少しでも興味がある人(初めて読むには読みやすい)
第4位 - [君はなぜ働くのか]
仕事において、やりたいことより求められていること。自分より相手を先に置かないと、うまくいかない。 仕事が存在し続けるということは、そこにお客さんがいる。つまり「フォーユー」が仕事の基本。フォーユーを積み重ねると結果的に「フォーミー」になる。
「人の成長」 人間の楽しみは自分の成長。今までできなかったことができるようになる。
→好きなことをやってて楽しいのは普通だけど、新しくチャレンジしてできた時の快感は最高。
「伝え方」 いかに目の前の人の自己重要感が高まるか、伝えれば聞く人の心が楽になるか、それだけに集中して伝える。
「シェアする生き方」 いいものを惜しみなくシェアすることは社会や他者への貢献となる。自分だけで完結せず良いことは積極的にシェアしよう。
・「成功確率を高める方法」 仕事において成功確率を高めたいなら、信頼できる人から勧められたことをやってみる。自分のことを自分が一番分かっていないから
おすすめしたい人:仕事にやりがいを求めている人。仕事を通して叶えたいことが曖昧に感じる人
第3位 - [THINK BIGGER 「最高の発想」を生む方法:コロンビア大学ビジネススクール特別講義]
新しいものごとは、それらをつくる要素が新しいものではなく、要素を組み合わせる方法が新しい。 つまり、イノベーションとは複雑な課題を解決するための、古いアイデアの新規かつ有用な組み合わせである。
そのステップは
1,課題を選ぶ 正しい課題を選び、理解する
→現実的かつ過去に誰も解決しないもの
2,課題を分解する
→小さなサブ課題を特定し、リストアップしてから5-7個に絞り込む
3,望みを比較する
→3つの重要な当事者を特定し、解決策に何を望んでいるか洗い出す
4,箱の中と外を探す
→すでにある解決策を探してリストアップ
5,選択アップ
→試行錯誤を出し、いろんな方法で組み合わせ、繰り返す
6,第3の眼
→既存のアイデアとどう違うか、他人がどう受け止めるか、他者がアイデアの中に何を「見る」のかを理解する
おすすめしたい人:アイデアの着想に悩んでいる人
第2位 - [究極の鍛錬]
成果を出したり成功するために才能は関係ない。
•夢を叶えるためには、自分を信じて圧倒的な練習量をこなすことが重要
•大人の勉強は「結果から考える」ことが大切。目標から逆算して、最短距離で望む結果に到達できる方法を考える •社会人は、自分が学ぶべき内容に絞って独学し続けることで、世界が変わる。
偉大な業績を上げる人は、選んだ分野で自らが自動化して成長停止段階に陥ることを許さない。自動化を回避することこそ究極の鍛錬だと。 上手くできない点を絶えず意識しながら練習したりを繰り返すことが鍛錬の本質だ。
おすすめしたい人:努力が成果に結びついていると感じられない人
第1位 - [ユニクロ]
柳井さんの2022月の早稲田大学の入学式のスピーチ
「人が生きていく上で最も大切なことは使命感を持つこと。そのために自分は何者かを深く考える必要がある」 「自分にとって何が最も大切か、絶対に譲ることのできないものは何かを突き詰めて、強みを発見し生かす。自分にしかできない自分の人生を生きてほしい」
僕なりの解釈ですが、自分の強みを見つけて生かし、その延長線上に使命を持って取り組めることを見つける。 ただし、その使命感をもてることを見つけるのがとても難しいので、人と話したり、本を読んだりし旅をしたりして深く思考できる材料を探すことが大切。
柳井さんも、読書家だし、世界一周を学生時代に経験したり、ユニクロが軌道にのるまでにいろんな人とビジネスを通して交流している。
もう一つ印象的だったのは目標に関してで、他人からアホと思われるような非常識な目標がイノベーションのもとになると。 多くの人は「変化を待つ」が、それより「自らが変わる」ように行動に移す。能動的でないと変化やイノベーションは生まれないということ。
99%の失敗と1%の成功という言葉がある通り、読み進めていくとユニクロは幾度となく戦略的な失敗を経験している。けど、失敗を糧にして這い上がり続けて打席に立ち続けて今がある。ユニクロって順風満帆に店舗増やして認知されたのかと思ってたけど、めちゃめちゃ失敗してる
おすすめしたい人:とりあえずみんな読んだほうが良い
3. 特別枠:惜しくもランク外だった本5選
人生を面白くする本物の教養
「教養」とは人生を面白くするためのツール。自分の頭で考えて、自分の意見をもつ。話題がある際に、知っているか知らないかでコミュニケーションの幅は変わるし、関係性も変わる可能性がある。「広く浅く」より「広くある程度深く」を目指すと良い。
ルール化をして習慣化できることを作る。
・寝る前の読書1時間
・1日10,000歩く
何でも良いけど何か一つでも習慣化できることができ、経過時間を示す横軸の時間軸をなるべく伸ばしていくと、数値を表す縦軸(定量)が上に伸び結果として見えるようになる
ビジネスを育てる 新版 いつの時代も変わらない起業と経営の本質
そもそもビジネスとは問題があるから生まれるものだ。問題があるからこそ、チャンスが生まれる。ただし、ビジネスが生まれるからビジネスアイデアが生まれるのではなく、人が気づかない何かを提供してくれる。それに目をつけるのだ。
繰り返しになるが、アイデアは何事かを成し遂げるためにある。そしてリスクは最小にするために前もって不測の事態に備える。
物理学者のリチャード•P・ファイマンの言葉を引用。
・まず始める
・ビジネスは人柄の試金石になる
・ビジネスは遊びである
・ビジネスは実行あるのみ
・お金がありすぎるのは足りないより悪い
・伝説にまどわされてはいけない
・ビジネスは常に問題を抱えている
・規模は優位性にならない
・「ありふれ」に違う光を当てて育てる
・「する」ことではなく「である」こと
・楽しくやろう
・現場から学ぶ
・数字に強くなる
・顧客の視点から学ぶ
「やりがいのある仕事」という幻想
「働く意味」とか「人生にとっての仕事」などを考えている人にはとても良い一冊。
•人は働くために生きているのではない
→この言葉自体には共感だけど、生きる喜びを得るために人は働くものだと考えている。なので自分なりの言葉に置き換えるなら「幸せになるために働く」ことかなと
・職業に貴賎はあるか
→どんな仕事でも誰かに必要とされるから存在しているので、貴賎はない。必要とされる仕事の需要が多い場合は、そこで従事する人の報酬は高くなるだけで、仕事自体の価値の高低とは無関係
「無理に働く必要はない」と著書に書かれているのも、極論だけどその通り。経済的に働く必要のなかったりすれば遊んで暮らしても良いし卑下も否定もしない。働く意味って社会や周囲に認められたいという自己承認欲求を満たしたり、繋がりを持つ意味もあったりするので、働くことが必ずしも正解ではない。
「FRIEND SHIP」
友情は死亡リスクを45%下げ、孤独がもたらす1日15本の喫煙に匹敵する健康リスクを回避する
•過去の友情が現在をつくる
→科学者たちはオキシトシン(つながりから生まれる幸せホルモンは不老不死の薬と絶賛する。 人間関係で安定していると、人生のあらゆる面で、安定していられる。
•排他性は友情を深める
→これは研究で明らかになっている。これは、その人ならではの愛情表現は、愛情のインパクトを高める。つまり、たったひとりだけに共有している思い出、言葉、経験があるとき、その人との関係が強くなる
•信頼できる人の見分け方
→過去に自分がもろさを見せたときに、きちんと反応をしてくれたかどうか。もし適当にあしらった場合、その時点で信頼できるに値しないと思った方が良い。 他人の会話を聞いてると、話し手が本気で話しているのに相槌もなく微妙な反応をする人多い。友情は割り切るのも大切
•自己犠牲は幸福度を下げる
→3万人超のメタ分析によると、恋愛関係において自己犠牲を払う人は幸福度が低いと。つまり、見返りがなく「与え続ける人」はストレスを抱え、気分が落ち込むことが研究でわかっている。
友情は心の健康に大きく寄与し、信頼できる人が周りにいると、幸福度は高くなる。深いつながりを持っておくと良い
THINK FUTURE 「未来」から逆算する生き方
未来を考える力が人生に影響を及ぼす
未来の自分とつながりを感じられないのは現在を優先させるが背景にある
①リスクの高い未来より可能性の高い現在に賭ける
②現在の感情は、未来の自分の感情より強固
③時間が永遠に続くように思え、忍耐力が続かない
未来の自分との関係性、そのつながりが決断に与える影響は、経済的なことだけではない。未来の自分とのつながりに対する自覚は行動や人生の満足度に大きな影響を与える。でも個人的には未来のことばかり考えるのではなく今も楽しもう。
4. 総括
2024年の読書から得たもの
2024年は人間関係に悩んだり、仕事をする意味に悩んだりと悩みの解決のアプローチの一つとして読書にかなりの時間を使った。今まで考えていたことが整理されたり、新たな気づきを多く与えてくれる書籍に多く出会えた。
読書習慣が生活に与えた影響
人間関係に関する本を通して、特に人間関係は改善し、またどのような人間関係を構築すべきかが明確になった。また仕事に関して、キャリアに悩んだ際に、「仕事を通して何がしたいか」など大前提ではあるが、明確になったので仕事への情熱や意義などを読書を通して、再認識する良いきっかけとなった。(多分、同様の書籍を今後読む必要はないかなと)
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