見出し画像

地盤の仕事

この仕事に携わって10年になる。数多くの人と関わり、また自分なりに目の前の仕事をこなし、そして、縁の下の力持ちとして、ただ生きてきた。
わたしたちの仕事は気が抜けなかった。
なぜならそのアウトプットが信頼だから。
その信頼が成果。またそれが石となり、新たなものが築かれていく。
我々の測りがそのまま、この国の礎となっていく。

そんな仕事を好き好んでやるなんて、バカだな。
わたしがやらなくても他の技術者がやるのに。
なんだか気が置けない。どうしてなんだろう。

こうやって多くの月日を仕事にこなしてきたのだろうと振り返られる。

でも、もっとほったらかしたらどうだろう。
もっと自由に生きてみたらどうだろう。

あまりに知らないことが多すぎるのではないだろうか。
世界を旅してたどうだろう。車でドライブに出かけたらどうだろう。

きっとそうしても仕事は、世の中は回っている。

いつも張り切って、いつも頭に血を巡らせて、いつも姿勢を正している
仕事は回るが気持ちは行き交わない
気持ちは後回し

どうせ書くんなら、人前に書こう
これからのこす
ことは
もしかしたら将来のために必要な、大切なことになる
そう思うようになってきたから

書くというのは簡単な仕事じゃない、人に文章をさらけ出すというのは
平気じゃない
ただ自分のことを示すことも書くという行為だし
やっぱり書く、書き続けなければならない
それを今まで小さな閉じた世界で行なってきた
ただ、それだと半分の仕事しかできていない
そう感じるようになった

必要なのはこの今わたしが置かれていること
そしてわたしの仕事を人に伝えて初めて仕事だと思うこと
何かを変える気持ちで書き始めた

少し最初はうまくいかなくて深夜までかかってしまったけど
これでいい

これでいい

おしまい



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?