【啓蒙】不良姿勢の原因と矛盾した人間の文明
不良姿勢の代表格にSway Backがあります。
これは、骨盤が前に出ている姿勢で、多くは頭部も前方に偏位し、骨盤は後傾します。
日本人は特にこの姿勢が多いのが特徴です。
筋力が欧米人に比べると少ないので、寄りかかる姿勢としてこのSway Backをとってしまうのでしょう。
高齢になってくると、ほとんどの方がこの姿勢になってしまいます。
Sway Backになると、以下のようなことが起こってきます。
とても問題ですね。
でも、ほぼ全ての人が自分がこの状態に陥っていることに気づきません。
そして、気がついたらもう既に「つまづく様になった」、「疲れやすくなった」、「歩くのが遅くなった」、、、という状態に、、、。
さて何に寄りかかっているかというと、腸骨大腿靭帯という人体で一番大きな靭帯です。
靭帯は筋肉と違って疲れませんので、寄りかかるのは楽なんですね。
日本人は本当に脱力姿勢が好きです。
農耕民族の特性なんでしょうか?
また現代社会は、楽をすることに文明を発展させてきましたから、それに拍車がかかっているのでしょうね。
自分で狩りはしませんし、水汲みもしません。
体を使わなくてもいい環境になっているということですね。
まさに映画「ウォーリー」の世界ですね。
大雑把に言えば、だらけた生活の結果がSway Backです。
ではだらけない生活って?となりますが、馬に乗って、狩猟をして、薪を割って、水を川に汲みに行きという昔の生活は逆に現実的ではないですね、、、。
そうなると、スポーツや運動をわざわざしなければいけないという事です。
なんか変な状態ですよね。
便利になったら体がおかしくなったので、わざわざ運動を健康のためにするという、、、。
だったら昔の不便な生活の方が、運動になっててお金もかからないし充実する感じしませんか?
どうも、人間は矛盾した動物ですよね。
面白い話があります。
皮肉ですね。
何のために文明を発展させてきたのか?
本当に人は豊かになったのか?
姿勢のことを考えるといつも、文明を作ってきた人間の矛盾を感じます。
健康産業って、本当は救急病院以外はいらないんですよね。
病気だって歳をとれば全員なります。
結局死ぬわけですから、何で死ぬかの問題です。
平均年齢前には死にたくないので、予防は重要ですが、平均年齢を超えたらもう年齢に、寿命に抗っても惨めなだけです。
受け入れられるか受け入れられないかの問題でしかないでしょう。
本来は健康や幸せは生活そのものの中にあるべきです。
料理をして食べて、家族や仲間と話して寝る。
その原点を忘れてしまった人間が、鬱になり不健康になり、姿勢が悪くなるのです。
ちょっと広がりすぎましたが、不良姿勢と文明は切っても切り離せない関係だと僕は思っています。
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