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自分を知らないのに自分を制御することはできない;ヘルスプロモーションに繋がる今後の医療のあり方

ヘルスプロモーションという概念を知っていますか?WHOが定義している概念です。

定義は「人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし、改善することができるようにする過程」とされています。

公衆衛生が概ねの成果を上げあた今、WHOは健康を自らコントロールすることの重要性を啓蒙しています。

【自分を制御するには何が必要か】

健康に関して、自ら意思決定をして、管理するには何が必要なのでしょうか?

僕は「自分を知る」ことだと思っています。

それは遺伝子的な素因であったり、骨格特性であったり、性格であったりします。

自分のことが分からないのに自分をコントロールするというのは、難しいですね。

遺伝というのは、自分は〇〇癌の家系だとか、骨格特性は自分は内股だとか、性格は自分はすぐカッとなってしまうタイプだとか、、、。

そいうことを理解するからこそ、管理できるわけです。

【自分を知るチャンス】

では、自分をどこでどうやって知るのでしょうか?

人間ドックや検診は、医学的な特徴を教えてくれます。血圧が高めだとか、脂質が高いとか。

でも性格までは教えてくれませんね。骨格特性も教えてくれません。

実は、自分を知る機会は中々ないんです。

そこでオススメなのがヨガです。

ヨガは、様々な実践を通して、身体的にも精神的にも自分というものを明らかにしてくれるメソッドです。

頑張り屋さんの性質なのか、怠ける性質なのか、筋肉はあるのかないのか、焦りやすいのか落ち着いているタイプなのか、、、。

【プラスα】

僕は、ヨガにプラス骨格特性の見立てがあれば最高だと思っています。

心身の状態を見つめるヨガに、客観的な視点で骨格の特徴を明確化することで、日々の生活でも注意すべきことが見えてきます。

自分にとって向いてることと向いていないことも見えてきます。

なんとしても完成系のポーズを取らなければいけないというような強迫的なヨガではなく、自分の骨格を知ってその体と優しく向き合う。そういうことができると、本当に自己管理につながる、障害予防的なヘルスプロモーションになると思います。

ピラティスも心についてはヨガほどのメソッドはないですが、骨格の特徴と体との向き合い方に関しては同じく自分を知って、自分とうまく付き合う方法を習得するメソッドだと思っています。

【側弯症の例】

ヘルスプロモーションについて、側弯症を例に挙げて考えてみたいと思います。

側弯症は、とても個性が強く、人によって多くのパターンや特徴があります。ですから、十ぱ一絡げにこの体操をするといいなんてものはありません。

個人の変形の度合いや方向、脊柱以外との関連性など、細かく個別性を尊重しながら進めることが必要です。

ですから当然、当事者が、自分の特徴について知っておく必要があります。自分を知っているから、何に気を付けて、何を心がければいいかが分かるわけです。

しかし、現状では、病院に行って自分の変形について細かい解説があることはまずありません。角度だけ言われて、経過観察です。

自分の状態の解説がありませんので、どうしようもないのです。

僕の主催する側弯トレーニングセンターでは、レントゲンを拝見して、様々なアセスメントを通して、クライアントさんの状態を把握し全て伝えています。

何よりも自己管理には自分を知って頂かなければいけないからです。

今の側弯症の医療現場ではヘルスプロモーションという概念やその重要性については残念ながら皆無です。患者をルーチンワークの中でこなすことで手一杯です。

ヘルスプロモーションの主体は患者さんです。医師やPTではありません。なぜなら医療者がつきっきりで患者さんを管理することはできないからです。

もっともっと、自分の状態を知ることができる場や環境を増やさなければいけません。そのためにTAKT EIGHTでは、アセスメントにしっかりと時間をかけて、自分の特徴を知ってもらうことを大切にしています。

またFRP(ファンクショナルローラーピラティス)のインストラクター(ミドル以上)は骨格特性など的確なアセスメントができます。

そのような信頼できる方に体を見てもらうことが重要です。僕もそういう専門家をもっともっと育てていきたいと思っています。それが引いては、ヘルスプロモーションの社会的な担い手になりうると思っています。

皆さんの骨格特性はどうなっていますか?

 ・爪先は何度くらい開いた位置が自然ですか?
 ・脚の長さに差はありませんか?
 ・脊柱や骨盤に歪みはありませんか?
 ・頭の形状はどうですか?
 ・肋骨に歪みはありませんか?
 ・頭は骨盤の真上にありますか?
 ・歩き方は正常ですか?
 ・噛み合わせに問題はありませんか?
 ・関節は緩くありませんか?

気になった方はぜひパーソナルセッションをお受け下さい。僕はTAKT EIGHTでお待ちしてます。

また全国のFRPインストラクター予防運動アドバイザーへご相談下さい。

よろしければサポートをお願いします。私自身ではまだまだ微力です。当たり前の選択や情報を得ることができていない方々に、予防医学の視点で、知らなかったことで損した方を少しでも減らすよう、有益な情報を発信していきます。皆様の応援を励みに、より精進して行きます。応援ありがとうございます。