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【日記】関節が緩い人が避けるべき運動とすべき運動

「自分は体が硬い」という人がいます。
ヨガやってみませんかと促すと決まって出てくることわりの言葉は「いや、体硬いので無理です、、、」。
関節の硬さがまるで自分の個性であり変えられない性質のようにいいます。

しかし、多くの硬さの原因である制限因子は「筋肉」です。
筋肉は緊張ですから、可変的です。
つまり筋肉の場合は、緩めることができるので、硬さは変えられます。
硬いから無理だという人には、「いやその硬さは筋肉なので、大丈夫緩められますよ。」と返せます。
更には、硬い筋肉を緩める方法がヨガなので、あなたにもってこいですねと、倍返しで勧められます(笑)。

実は、逆に「体が柔らかいので、ヨガは向いていないです」という人の場合、そう答える人はほとんどいませんが、実は返答が難しいのです。
ゆるい体を硬くすることは、緩めるよりも困難だからです。
この場合、関節の緩い人のことをLaxity(関節弛緩性) といいます。

詳細は実はあまり調べられていませんが、靭帯が長いのか弛んでいるのか、関節のストッパーとしての役割が不十分なために、関節が動き過ぎてしまう特徴の方です。
(※僕は関節弛緩性とは『靭帯のコラーゲンの組成の個体差』だと思っていますが、ここあまり研究で断言されていないと思います)

関節の構造としての不安定がある場合には、もちろん安定させるのは筋肉であり、筋力が重要となります。
関節が緩いなら、筋肉を鍛えて関節を外から固めることしかできません。
ただ、その安定性は筋肉という意識的な収縮の時だけです。
脱力してしまえばやはり不安定なのです。

ですから、ヨガで脱力した状態で関節に寄りかかるようなポーズは危険であり、実際脱力系のヨガは関節が緩い人には向いていません。
本人は、わたし楽にポーズが取れるのでヨガ向いてると思い込んでる方がほとんどですが、、、。
また、ダンスやエアロビクスのようなジャンプ動作があるようなものも向いていません。
足や膝、股関節が不安定なために、扁平足、半月板損傷、関節唇損傷などの関節の障害が起きやすくなってしまいます。

Laxityの方におすすめなのは、ピラティスや筋トレなどの能動的で筋肉を鍛える意識的なトレーニングです。

Laxityはあまり重要視されていない骨格特性です。
医療者でも確実にチェックしているかというと怪しいです。
でもこういう個性は、障害と相関しますし、スポーツや運動を選ぶときに考慮すべき重要な情報です。
まだまだ、日本では一般常識化されていませんので、微力ですが啓蒙していきます。
また、関節弛緩性やLaxityという名称でその組織学的な探究をやめてわかった気になるのも進歩がないので、論文的探索を進めていきたいと思います。

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