見出し画像

関節が硬いという悩みが多いですが、、、関節が緩いとどうなるか知ってますか?〜アーサナはどこを目指しているのか〜

ヨガの指導で、よく生徒さんが気にされるのが股関節の硬さ。開脚ができない、開かないと、、、。でもそれって本当に問題ですか?

【関節可動域】

各関節には可動範囲を示す「関節可動域:Range of Motion(ROM)」というものがあります。

日本整形外科学会では正常可動域というものを設定しています。

この表の中で、股関節について見てみましょう。

股関節屈曲125° 伸展15°
   外転45° 内転20°
   外旋45° 内旋45°

左右開脚でいうと45°の左右ですから90°ですね。つまりウパヴィシュタコーナーサナが正常ということです。

ではハヌマーナーサナ(左右開脚180°)はどうなっているのでしょうか?

前後開脚も屈曲125°と伸展15°ですから合計140°が正常ということになります。

ではサマコーナーサナ(前後開脚180°)はどうなっているんでしょうか?

はいどちらもアーサナでは180°を目指しますので、正常を超えた異常可動性ということになります。医療的に見ると、日常生活では全く必要としない限度を超えた可動域を何故か獲得しようとしている方々がヨガの愛好家ということになります。

ここから先は

1,742字 / 1画像
ヨガの解剖学の第一人者直伝のヨガ指導のポイントをお伝えします。他ではあまり伝えない内容もここではお伝えします。怪我のないヨガ指導。自分らしいヨガ指導。ヨガインストラクターとしての指導のポイントをお伝えします。

ヨガ指導におけるヒントや有益な知識情報をお伝えします。特にヨガの解剖学や安全安心な指導への情報を中心にお送りします。

よろしければサポートをお願いします。私自身ではまだまだ微力です。当たり前の選択や情報を得ることができていない方々に、予防医学の視点で、知らなかったことで損した方を少しでも減らすよう、有益な情報を発信していきます。皆様の応援を励みに、より精進して行きます。応援ありがとうございます。