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【日記】原則を理解していない運動指導には気をつけて

先日のパーソナルレッスンで耳を疑う運動指導の話を聞いてしまいました、、、。
「腕は引きこんで動かしましょう。」という指導を受けたというものでした。
引き込むというのは、肩甲骨を後退させて肩関節を相対的に内転せる動きです。

腕は引くと壊れます。
これは僕がよく運動指導者に伝えていることです。

腕は「押して使う」のが原則です。
押すというのは、元々は木にぶら下がっていた名残で、ブラキエーションと言います。
木にぶら下がるというのは、結果腕が引っ張られている状態です。
これが、類人猿では基本形となり、そこから我々は進化しているので、腕はひっぱられたような状態、つまりは押し出した状態が原則となりました。

肩関節のニュートラルポジション、つまりゼロになる位置はゼロポジションと言われるところです。
これはハンギングの位置ですね。
このゼロポジションで、できるだけ動ける位置がまたスキャプラプレーンとなります。

スキャプラプレーンは前鋸筋によって肩甲骨が押し出された位置そのものです。
逆に前鋸筋をオフにするような肩甲骨の後退は、上腕骨頭と肩甲骨の関節窩の位置関係が破綻している位置です。
そのような位置で腕を動かす指導などは考えられませんが、そういうのを指導している人がいるのです、、、。
因みに僕がピラティスの国際資格を取得したところの出身の方です、、、。

だから、体の動きの原則を知らない人が、ピラティスという運動方法だけを学んで、さもピラティスの運動は正しい動き方だという感じで指導してしまうのは問題なのです。
しっかし、関節や体の機能について勉強してもらいたいものです。

僕が主催しているファンクショナルローラーピラティスや予防運動研究会の講座では体の動きの原則を解説しています。

またヨガでもアーサナアナトミカルアプローチの講座でも同じく関連する体の原則をお伝えしています。
アーカイブでも学べますので、上記の言葉で分からないところがある運動指導者は勉強が必要です。


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