見出し画像

【日記】曖昧な表現でわかった気になる言葉の不思議さ

これらの表現に違和感を感じる人はどれくらいいるでしょうか?

  • 股関節に刺激を入れることで、脚の動きがスムーズになります。

  • 背骨を整えると自律神経が整います。

  • 多くの腰痛の原因は反り腰なので、股関節を伸ばして反り腰を予防しましょう。

  • 骨盤が整うと上半身が安定し、自然に正しい姿勢がキープできるようになります。

  • 顎を引いて胸を開けば殆どの不調は無くなります。

  • このアプローチは筋肉を柔くし、鍛えることに役立ちます。

  • 股関節を大きく動かすととても効果的です。

ツッコミどころ満載です。
しかし、こういう感じの表現は普通に雑誌やブログなどの記事で散見されますし、様々な運動系や癒し系のサービスにも溢れています。

先日、これからピラティスの指導者を目指しているという方が、生徒さんの不調や悩みに答えられるようになりたいとおっしゃっていて、何を勉強すればいいかと聞かれました。
僕の意見としては、上記のような表現に違和感を感じられるくらいの勉強はして欲しいなと思います。
希望としては医療資格をとって欲しいですが、今は医学論文もネットで読めますし、何よりも医療でなくても科学的な視点を持ってもらえれば、おかしな事は言わないでしょうし、怪しいエセ医学的なものには引っかからない立とうと思っています。

アカデミアの様に、言葉の定義からその歴史を辿って、過去の論文を解説するは必要ないと思いますが、言葉というものは曖昧で、使い方を間違えると、物事を正確に把握できないということは知っていて欲しいなと。

効果ってなんですか?
刺激ってなんですか?
整うってなんですか?
どの調査結果なり研究を根拠にしていますか?
理論的に破綻してないですか?
本当にその表現で納得できますか?

曖昧なイメージで物事を表現することも時にはあるでしょう。
言葉では表せないこともありますから。
しかし、身体やましてや病気の様なものに関しては、曖昧な表現や理論的に的を得ないものの言い方は気をつけた方がいいです。
特に指導者的な立場の人がそういうことをいうと、生徒さんが混乱するか誤った情報を信じてしまいます。

自分の専門でないことに関しては、何かをしようとするのではなく、「分からない
」という、そういう誠意を持った指導者が本当の指導者だと思います。

世の中の人って、ほんと曖昧な表現が大好きで、自分で調べず、理論的に破綻していても受け入れてしまう危うさを持っているのだなと、色々な方と接している中で感じます。
冷静になって、言われていることを把握する癖をつけることは、情報リテラシーとして大切ですね。

よろしければサポートをお願いします。私自身ではまだまだ微力です。当たり前の選択や情報を得ることができていない方々に、予防医学の視点で、知らなかったことで損した方を少しでも減らすよう、有益な情報を発信していきます。皆様の応援を励みに、より精進して行きます。応援ありがとうございます。