【ヨガ日記】シニアにヴィンヤサ(フロー系)指導は適切か?
「シニアへのヴィンヤサ指導は不適切である」というのが僕の意見です。理由をいかに述べます。
・呼吸を用いての運動は吐く時に勢いがつきやすく、動きを制御しにくいため、シニアにとっては怪我のリスクが高い。
・シニアにとってフィットネス要素の高いヴィンヤサは過負荷になる可能性があル。
・そもそも心を落ち着かせるためのヨガは、シニアにとっては死を迎えるにあたっての執着を開放するためにとても重要な行為である。その中で、呼吸に合わせて動くことがその目的に合致していない。
自分の心身と向き合って、そして心地よく体を動かして少しでも快適な状態を維持しながら、執着を手放しつつ老後を楽しむ。これがシニアヨガの意義でしょう。
そして執着の解放と同時に、若者や後世へ贈り物を残す時期です。それはボランティアであったり、寄付であったり、講演であったり、執筆であったり、はたまた自分が元気であることそのものであったりします。
残りの人生を有意義に、恐怖や不安ではなく、満ち足りた状態でしの準備をする。これこそがシニアに必要なことであり、ヨガがシニアの方々の力になれることです。
体をとにかく柔軟にして、凄そうなポーズをSNSで自慢する歳の方々ではありません。
講師としても、人生とは何か、シニアとは何か、老いとは何か、社会とは何か、、、。そういう広い視点で勉強しなければ、シニアに対するヨガの指導者としては足りないのではないでしょうか。
今回、たまたまシニアに太陽礼拝を指導するのに対して意見を求められましたので、ここでも回答をしておきます。
「シニアに対して太陽礼拝など、ヴィンヤサ系の指導は不適切であると思います。一つ一つのポーズを快適に個別の修正も必要に応じて行いながら、自分と向き合うヨガを指導されると良いと思います。」
よろしければサポートをお願いします。私自身ではまだまだ微力です。当たり前の選択や情報を得ることができていない方々に、予防医学の視点で、知らなかったことで損した方を少しでも減らすよう、有益な情報を発信していきます。皆様の応援を励みに、より精進して行きます。応援ありがとうございます。