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【日記】一人でできることと団体できること

最近は理学療法士が保険外の世界に出ることも多くなってきた様に思います。
僕が飛び出した12年前は訪問リハかデイサービスで、僕のようなジムやヨガ・ピラティススタジオというのはほとんどありませんでした。
本当に右も左も分からないところからここまでやってきました。

医療介護の世界に12年身を置いた中で、見えてきた医療の限界と予防への使命感が僕をそうさせたわけですが、今の独立の方々も同じように何かしらの信念や使命感を持ってある意味茨の道へ出ようとされたのだと思います。

当然、病院や施設の職員として働く場合は、集団の中の一人です。
組合もあるところもありますし、リハビリテーション科や医局、など部門としても集団があり仲間がいます。
集団の場合は、その病院なり施設の名前を背負っている1人として、社会的にもその団体として知名度なり影響力があります。
しかし、1人で独立となると本当に1人なのです。
孤独です。

屋号を作って、その屋号で組織っぽくは見えますが、実際1人なら1人です。
僕もTAKT EIGHTというスタジオを運営してきましたが、はじめの1年は完全に1人でした。
そこから事務の方に手伝ってもらって、そしてまた1人増えそして法人成りして今は10名を超える仲間で運営しています。
孤独ではなくなりました。

納涼会もしますし、忘年会もします。
コロナで数年お休みしましたが、その前は社員旅行も。
法人として仲間がいることには本当に感謝です。

でも中小企業は社会から見るとあくまでも中小企業であって、特に健康産業においての存在感や発言力は大手に比べてとても小さいものです。

例えばですが、厚労省と予防関係の集まりがあり何度か出かけたことがあります。
理学療法士として予防の世界に貢献できるものを自分は持っているという自負があり、力のありそうな役職の方と名刺交換をし話をしますが、まぁ相手にされません、、、。

どれくらいの規模?
社員何名?
全国にあるんですか?

八王子で数名で小さなスタジオを運営してます、、、。
国レベルで施策を考える人の立場からしたら確かに相手にされないですよ、、、。
彼らはモデル事業を頼めるかな?とか、各地域に出展するくらいの力はあるかな?とか国民に対して認知度がありかつ影響力のあるところと組んで活動することで、国民に厚労省はしかりと活動してるなと認識して欲しいわけです。

そこで気づいたことは、全国規模にならないと世の中は変えられないということです。
正直、医学の専門家でも何でもない〇〇フィットネスが国民の健康を担うといって国とも色々な委託事業をもらってるのです。
彼らは全国規模に店舗展開し、医学的なものは監修という形で箔をつけ、現場は素人に研修させ決まった運動を提供してるだけです。
24時間系ジムなどに関してはマシンを置いて終わりです、、、。

理学療法士が持っている医学的な評価方法や最適化された運動指導など、社会からは知られもしていないのです。
それが現実です。
理学療法士が社会にアピールするという視点で活動してこなかったからでしょう。
内輪で迎合し合い、結局社会ではなく、病院という狭い業界内の利権内で動いてる国民のためといいつつ本音は理学療法士のための専門家集団なのです。
国民が蚊帳の外だから認知されないのです。
国民の声をどれくらい聞いているのでしょう?
国民にどれくらい胸を張って自分たちの技術やコンセプトを説明できるのでしょうか?

これからは、医療費の崩壊目前にし、今までのシステムや利権ではやっていけない社会がきます。
その時に、生き残れるかどうかは今動いた人だけでしょう。
マッサージ、筋トレ、ストレッチ、モビライゼーション、歩行介助が専門だと思っている人たちは病院の外の社会では淘汰されるでしょう。
そう、社会の健康産業は競合だらけなのです。
医者のように診断を気取ってるセラピストは医師法に抵触して問題が起こればアウトです。
といって対症療法は競合だらけで、さらに病院のサービスよりも圧倒的に高いサービスを提供しています。
もちろん、技術も病院外の方が高いです。
天才的な技術を持った整体師もカイロプラクターも、オステオパシーも普通にいます。
理学療法がすごいなんて笑われます、、、それが社会の自費の業界です。

理学療法の技術でやれない人は、資格は理学療法でも結局トレーナーになり、マッサージ師になりストレッチインストラクターやピラティスインストラクターになります。
競合に取り入れられてしまうのわけです。

僕は、社会に受けいられやすいのと、可能性が包括的であるという意味などで、インストラクターもしています。
しかし、何よりもブレずにプライドを持って行っているのが、理学療法士としての視点を社会に還元する予防運動療法です。
そしてその予防運動の場としての予防運動ジム「UPRIGHT」です。
僕はこの12年間自分が理学療法士であることを忘れたことはありません。
いつでも医療業界に戻れますし、チャンスがあれば戻りたいくらいです。
医療現場でも予防運動療法を実践したいからです。

新しい常識を作るには一人では限界があります。
いくらメディアに出ても本を出しても、所詮一人です。
日本中の人々に知ってもらうには、全国に店舗が必要です。
広告も全国規模で行う必要があります。
それが大手であり、実際に社会を変える影響力を持つということです。

小さな町の相談所で終わるか、社会に何かしらの痕跡なり問題提起をしていくかは、個人か団体かなのだと思っています。
芸能人みたいな影響力を個人レベルで持てればもちろんそれも力ですが、、、。
それでも啓蒙はできても全国の人を直接救うことはできません。
救うのは現場であり、全国なら全国に必要なのです。

だから、予防運動ジム「UPRIGHT」を全国に出したいのです。
そしてその仲間たちは、団体としての強さも持てるのです。
社会に影響力を出すためには、この点が必須なのです。

  • 全国に店舗がある。

  • 全国規模の広告ができる。

  • 団体としての強さがある。

そして何よりも消費者に求められ認められなければいけません。
一人でできることは限られています。
僕も今一人何役も行っていますが時間が足りません、、、。
到底自分の人生で全てをやり遂げることはできないと思っています。
でも、同じ志をもる仲間が全国にいれば違うと思います。
みんなで情報を共有して、切磋琢磨し、広告も啓蒙も自分の活動がみんなのためになり、みんなの活動が自分のためになる
こんな素晴らしい活動はないと思います。

自分のために独立する。
自分の時間を自由に管理したい。
自分のこだわりを実現できる城が欲しい。
自分のしたいことだけをしたい。

自分

確かに自分が基本ですから、自分が嫌なことより自分がワクワクすることをした方がいいです。
でも、12年好きなことをやってきて、世の中を変えるなら一人より絶対に団体の方がいいという現実に気づき、また自分は八王子のスタジオで終わりたくないという思いが強くなったのです。
もうあと何年生きれるか。
死を考えるほど、残りの人生で何を成し遂げたいか、、、。
考えない日はありません。
予防運動が当たり前になって、ならなくていい、予防できる障害で苦しむ人を少なくしたい。
それが夢です。

今、予防運動ジム「UPRIGHT」で独立する仲間が2名開業準備をしています。
とても心強い二人です。
来年はもっと仲間を増やしたいです。
5年で全国に予防の場があって欲しい。
電子カルテ情報は共有ですので相当数のデータが溜まります。
研究論文も出して、エビデンスを積み上げていきます。
これも一人ではたかが知れてます。
でも全国規模だと数千という数になります。
論文レベルで問題的すればニュースも医者も動きます。
論より証拠、、、。
団体じゃないとできないことは沢山あるのです。

僕もこの事実に気づくのに数年かかりました。
だから今独立したいなと思っている人もすぐにこの事実には気づかないかも知れません。
でも、もしこの事実をもっと早くに知っていたら、、、。
僕も違う判断をしたかも知れません。
その当時、僕の周りの方々で自分じゃなくて、社会のために独立するという人に会えなかったから、、、。

予防運動ジム「UPRIGHT」今年始動したばかりですが、志高く、社会を変えていくために突っ走ります。
社会をより良い方向に変えたいという熱意のあるセラピストの方、いつでもパートナーシップ募集してます!


よろしければサポートをお願いします。私自身ではまだまだ微力です。当たり前の選択や情報を得ることができていない方々に、予防医学の視点で、知らなかったことで損した方を少しでも減らすよう、有益な情報を発信していきます。皆様の応援を励みに、より精進して行きます。応援ありがとうございます。