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【マガジン】ヨガで養成しているのは「待つ力」

ストレッチの基本は30秒です。姿勢でホルモンが変わるのは2分と言われています。筋膜も30秒と言われています。

30秒って数字だけを聞くと短いと思いますが、じっと待っていると結構長いと感じます。待つというのは結構大変ですよね。

世の中は「時間」という概念に急かされて動いています。早いことが効率的であり、いいことだという価値観で回っています。でもそれは生きるということをとても忙しくし、心を失い、味わったり、考察したり、俯瞰するという視点を奪っています。

ヨガのアーサナまで、吸って吐いてで忙しく動き、フィットネスとして有酸素運動にして元気に強くなろうというメッセージを最近の動向を見ていると感じますが、本来ヨガはそちらと真逆と言っていいくらい、落ち着いてゆったりして、急かされない生き方を目指しています。

もちろんフィットネスはフィットネスとして重要ですし効果があります。でもヨガはヨガなのです。

ヨガで鍛えているのは筋力でも、瞬発力でもなく、心の「待つ力」なのです。

【待てない人たち】

待てない人はたくさんいます。例えば、、、

・電車やバスが来るのが待てない。時計と時刻表を何度も見返す。
・電車やバスで人が降りるのが待てない。我先に乗り込もうとする。
・注文した料理が出てくるのが待てない。しまいには催促してしまう。
・子どもの着替えが待てない。すぐ子どもにヘルプの手を出す。
・会話が待てない。相手の反応が待てない。
・信号が待てない。青の前に歩き出す。しまいには赤で渡り始める。
・コンビニやスーパーでレジが待てない。目で前の人を威圧する。
・切符の購入で並んで待てない。

待てない人は「せっかち」、「落ち着きがない」、「短気」などと言われますね。そしてそれらは日本では人格の低い事だとして慣用句や諺で戒められてきました。

急がば回れ

短気は損気

急いではことを仕損じる

浮き足立つ

地に足がついていない

確かに失敗したり、忘れ物したり、焦っていいことはあまりないですね。周りにも迷惑をかけることが多いですね。イライラしている人がいると、周りも気分が悪いですね。

昔から、そういう人が多く、だからこそ戒めるために、様々な教えができてきたのでしょう。

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