【臨床日記】子どもにエクササイズは必要か?
「うちの子の姿勢を良くするためにはどんなエクササイズがいいでしょうか?」
よく尋ねられる質問です。
当社のコンテンツであるファンクショナルローラーピラティスにはキッズFRPというものがあります。
おすすめのエクササイズはもちろんあります。
でもですね、この書籍の中でも言っているのですが、一番大切なことは「遊び」です。
僕は八王子に住んでいるので、公園といっても里山みたいなところです。坂はあるし竹藪や稜線のようなところもあります。河川敷も浅川に秋川にあって、そこら中でBBQもしてます。木登りに、坂を転げ落ちたり、それで十分子どもは身体を使います。
子どもの姿勢のポイントは以下のものです。それさえ踏まえていればなんでもいいのです。
・遠くを見る。
・高いものを探索する。
・飛び跳ねる。
・体の能力を思いっきり使う。
自然の中には子供が夢中になるものがたくさんあります。
虫、雲、木々、花、川、水生生物、魚、鳥、風、坂、茂み、穴、爬虫類、石、流木、巣、卵、匂い、鳴き声、星、月、果実、、、。
そういうものを大人は自然科学の目で学ことを教えればいいのです。子どもが自然の中で何をしたらいいのか分からない、、、。これが現代の実情でしょう。つまりそれは大人が自然科学から遠ざかってしまっているからです。
大人が自然の楽しさを、BBQだけじゃなくて、観察すること、調べること、そして探求することを子どもに見せていれば、自ずと子どもも真似をします。親は子どもにとって一番身近で影響力のある環境なのです。
大人が、いつもPCやTVを見て、消費社会の中で、ただただ消費している姿を子どもに見せていれば、創造力や想像力、探究心に行動力が身につくわけがありません。
体操教室に行っても、エクササイズを子どもに指導しても、それは本質的なものではありません。仕方ないから、外遊びができない代用としてのものです。
子どもの性格からいって自然は苦手で、、、問い仰る方もいます。本当でしょうか?それは親が苦手だからではないでしょうか?子どもの好奇心は才能です。天性です。僕はそう思います。
親の勝手な思い込みで、子どもの才能を伸ばさないのはどうかな?と思います。うちは子どもが4人います。性格はバラバラですが、自然が苦手な子は一人もいません。
自然を知らない大人が増え、自然と距離を置く人間が増え、そういう社会が自然に対して自分とは関係のないことの話と思うことがとても怖く感じます。子どもを取り巻く諸問題はそれはそのまま未来の社会の問題そのものになります。
僕の願いは、子どもが自然の中で、伸び伸びと自由気ままに、思いのままに日が暮れまで探究して過ごす未来です。
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