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予防運動関連まとめ

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予防医学を運動の側面から実現するのが予防運動療法です。予防運動の考え方や啓蒙のための記事を集めました。
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#骨格

【予防運動日記】個別学習、個別医療

脳科学者のララ・ボイド氏は脳卒中からの回復のためのリハビリテーションを研究されています。 その中で気づいたのは、脳は行動によって常に変化しているということと、とても個別性があるということ。 だからいい行動をすれば悪い学習になり、いい行動をすればいい学習になるという。 また十ぱ一絡げの学習方法はなく、個別性に重きを置いた教育なり医療が重要だと提言されています。 全くその通りで、〇〇を食べれば健康になるとか、〇〇を練習すれば誰でもできるようになるというものはないのです。 音楽は

【予防運動日記】予防医学×運動療法×骨格特性

予防運動をわかりやすく伝えるにはなんと言えばいいのかを考えていたのですが、そもそも予防運動は、予防医学×運動療法なので、そのままをまず伝えるのがいいかなと思いました。 予防医学は、病気を予防する医学ですから、発症予防、障害予防です。 そのためには、病気や障害の発生メカニズムがわかっていなければいけません。 最近であれば、ウィルスが感染症の原因として特定されるから、その予防としてワクチンが開発されたわけです。 脳卒中の原因として脂質異常症、高血圧があるということが分かってい

【臨床日記】数年ぶりの再会の方からの報告

コロナ自粛からお会いできていなかった方と先日スタジオの階段ですれ違って嬉しい報告をいただきました。 内股の骨格だったことをクラスを通じて知って、そこから気をつけていたら、股関節や膝の痛みが出なくなったと。 山に登っても出なくなってとても嬉しかったと。 内股の骨格というのは「前捻角の増大」のことです。 前捻角については色々な記事で書いていますのでそちらを読んでください。 これはとってもシンプルでありながら真理であり、知らない方にとっては気づきによって人生が好転します。 も

【日記】多くの運動指導者はその競技の骨格に適合してた人が残っている

運動やスポーツの指導場面で先生からよく注意される人がいます。 「もっと足を開いて。外に開く筋肉をもっと意識して。」 確かに、膝を外に開く必要がある時に内に入ってくれば、筋力が弱いと判断してしまうのは分かります。 でも、、、もしかしたら骨格として、内側に入ってきてしまっているのかもしれないという可能性について考える指導者は少ないです。 生徒さんは、先生に筋力が弱いと言われれば、そうか自分の筋力の弱さがそうさせているんだから、頑張って先生のようになろうと努力されまます。

【臨床日記】本やTVを見て体操している人に伝えたい!それあなたに合った体操かどうか分からないですよ〜パーソナルレッスンの必要性〜

健康関連の本や雑誌はとにかく沢山あります。 僕も雑誌の連載を担当してますので、大多数の人にとって一般論として良かれと思う体操を紹介しています。 でも、人それぞれ骨格も、体の特性も違うので、実際のところ同じ体操であっても修正が必要性な方はいますし、骨格によってはやらない方がいいものもあるわけです。 でも、雑誌はマスを対象とする情報媒体ですから、個別性に対応することはできないという限界があります。 人によっては適さない人もいます、とか注意のいる方もいますよと一応但し書きはします

【啓蒙】姿勢セルフチェック;身体の歪みチェックをしてみましょう〜いつまでも若々しくいるために〜

中々普段の生活で気づかないのが自分の姿勢。 気づかないうちに姿勢の崩れは固定化されて、変形性関節症や円背など高齢者の典型的な姿勢に、、、。 自分はそうならないと皆が思っていますが、身近な円背の高齢者の方も同じくそう思っていた方々です。 いつまでも若々しい姿勢でいられるためにまずは自分を知ることです。 姿勢の歪みチェックをしてみましょう! まずは下のチェック項目に該当するものはありますか? チェックが多くつくほど身体の歪みや骨格に個性がありそうですね。 壁を使ってチェッ

【啓蒙】脚長差があったらすぐに補高、というわけではありません〜全身を把握する必要性〜

脚長差は機能性と構築性に分けられ、機能性であればその原因を取ることが先決ですが、構築性の場合には、何かしらの補完が必要なことが多いです。 代表的な補完は「補高(ほこう)」です。 僕のところでは補高用の専門のインソールを用いて補正をしています。 数年来の悩みが補高用インソールを入れた側からゼロになるという方もいますので、その効果は抜群です。 ただし、脚長差があるから全員にその短い分の高さをインソールで処方するかといえばそうではありません。 短絡的に補高することで、かえっ

【啓蒙】親として子どもの体に対して日常的に意識すべきこと

パーソナルレッスンにいらっしゃる方の中にはお子様もいらっしゃいます。親御さんも当然同席されます。その中で、アセスメント結果や歩行動画を一緒にみながら分析の詳細をお伝えすると、「なんか変だと思ったんだけどここまでとは!」と驚かれる方も多くいらっしゃいます。 そうです、気づかないうちに子どもの姿勢は偏位したり、成長抑制が起こったり、骨格的な偏り(いわゆる歪み)が生じたりしているのです。 親として子どもの姿勢や骨格に対して、観察する、修正するなどの責任というか役割があります。

【日記】恥ずかしい、他の人と違う、、、だから?何が大切なの?

僕は八王子の自身のスタジオTAKT EIGHTで主に骨格を確認して、最適な姿勢や動き方をパーソナルレッスンとして指導させて頂いています。 今回も、脚長差や前捻角の個性があるにもかかわらず、一般的な姿勢や歩き方に固執した結果として半月板損傷になり、手術をされ、その後も可動域制限や痛みに悩まれている方を担当させて頂きました。 半月板損傷の原因には、背景に骨格特性がありました。ですから、まずは骨格にあった姿勢と歩き方をいつものように指導させて頂きました。 しかし「恥ずかしい。

【臨床日記】中央値、平均値を「正しい」とする必要はなく、あなたにはあなたの正しさがあります

今日も内股の方がいらっしぃました。前捻角は大台の61度でした!知っている方はこの角度がどれくらいすごいことかお分かりでしょう。とんでもなく内股ということです。 でも、その方に「貴方の正しい足の位置は内股ですよ。」とお伝えしたら、「そんなに内股にしたら股関節や腰ががおかしくなりませんか?」と驚かれてしまいました。 えっとですね、「貴方の身長は150センチです。」と言ったら、「えぇでも普通は170センチなんですよね、そんな150センチなんておかしいじゃないですか!?」と言って

変えたい常識シリーズ「内股歩きは悪い?」

【内股歩き】子どもの頃内股歩きで親に注意されて直したという経験のある人は多いでしょう。 つま先同士が当たって嫌だった。へんな歩き方だよって言われて意識してつま先を外向きにして歩くようにした。 でも、身長が止まる16歳前後で骨格は決まってしまうので、それ以降に内股を修正しようと思っても骨格は変わらないので、体に無理をさせることになるんです。 骨格と姿勢の不一致による歪みが原因の扁平足、膝痛も多数存在します。 内股の骨格の人にとっては内股が正常なんです。そこ理解して欲しい