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予防運動関連まとめ

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予防医学を運動の側面から実現するのが予防運動療法です。予防運動の考え方や啓蒙のための記事を集めました。
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2020年12月の記事一覧

【症例提示】前捻角によって惹起された肩痛

主訴は肩痛です。ダンスの動きで痛くなったそうです。 評価をしていくと前腕や肩そのものには大きな問題はなさそうでした。肩の内旋制限が左に認められました。それ以外の関節可動域制限はありません。 烏口腕筋と上腕二頭筋に圧痛を認めました。症状は両肩にありましたが、圧痛は左に著名でした。 さてダンスをする人全てに肩に痛みが出るわけではありません。では、なぜこの方の肩に痛みが生じたのでしょうか?と言うことはこの方に特徴があると言うことです。 と言うことで、全身の評価に移りました。

【日記】恥ずかしい、他の人と違う、、、だから?何が大切なの?

僕は八王子の自身のスタジオTAKT EIGHTで主に骨格を確認して、最適な姿勢や動き方をパーソナルレッスンとして指導させて頂いています。 今回も、脚長差や前捻角の個性があるにもかかわらず、一般的な姿勢や歩き方に固執した結果として半月板損傷になり、手術をされ、その後も可動域制限や痛みに悩まれている方を担当させて頂きました。 半月板損傷の原因には、背景に骨格特性がありました。ですから、まずは骨格にあった姿勢と歩き方をいつものように指導させて頂きました。 しかし「恥ずかしい。

【日記】地平線が人を起立させた〜アフォーダンス理論と比較解剖学〜

アフォーダンス理論については前にも触れたことがありますが、ここでもその考え方の重要性について考えてみたいと思います。 アフォーダンス理論については、簡単にいうと「僕らの行動の主体を自分ではなく環境にする」というものです。 取手が僕らの手を誘導して、持ち方ら手を伸ばすという行為を行わせているという考え方です。意思が先か環境からの誘導が先かという話でもありますね。 結局はどっちもということだと思います。呼吸や表情筋の自律神経支配と体性神経支配の両方が支配しているという感覚と

【臨床日記】中央値、平均値を「正しい」とする必要はなく、あなたにはあなたの正しさがあります

今日も内股の方がいらっしぃました。前捻角は大台の61度でした!知っている方はこの角度がどれくらいすごいことかお分かりでしょう。とんでもなく内股ということです。 でも、その方に「貴方の正しい足の位置は内股ですよ。」とお伝えしたら、「そんなに内股にしたら股関節や腰ががおかしくなりませんか?」と驚かれてしまいました。 えっとですね、「貴方の身長は150センチです。」と言ったら、「えぇでも普通は170センチなんですよね、そんな150センチなんておかしいじゃないですか!?」と言って

【症例提示】脚長差を補正する必要性

脚長差による弊害をクライアントさんを通して山ほど見てきた僕としては、とにかくこの事実を多くの方に知って欲しいと思います。 エビデンスを出すための研究の必要性は、痛いほどわかっていますが、とにかく研究は時間がかかるので、まずは症例を提示することでことの重要性を伝えたいと思います。 今回は、クライアント様のご好意で写真を公表してもいいということでここに症例として提示させていただきます。 【症例情報】40代の女性の方です。 脚長差は6ミリでした。 骨格特性やアライメントの

【紹介】医工連携オンラインでのプレゼン動画「補高用インソール」

2020/10/30に医工連携オンラインピッチでプレゼンさせていただいた内容がYoutubeにアップされました。 今回は、補高用インソールの開発経緯と課題などを話しています。 資料はこちらになります。 よかった見てみて下さい。

【紹介】脚長差クイズとプレゼン動画

脚長差に関するクイズを作成しました。ぜひ挑戦してみて下さい。 脚長差クイズ 脚長差は多くの方が持っている個性です。 当社で企画販売している補高用インソールについて、医工連携の会でプレゼンをさせてもらいました、その映像がYoutubeにアップされましたので、こちらもご紹介します。 ぜひ脚長差について知ってもらい、各々が行動に移せるようになって、不調が改善されること、障害が予防されることを祈ってやみません。

【紹介】予防運動サークルについて

noteでは、ブログ以外により近いコミュニティーとしてサークルという機能があります。※サークルについてはnote公式の記事へ。 僕は「予防運動サークル」を主催しています。目的は、運動を通して予防医学を実現することです。 プランは「ヨガ」、「ピラティス」、「フィジオ」の3つです。まだそれぞれに分かれるほどの人数ではないので、基本的に分け隔てなく同じ内容をシェアしています。今後増えてきたら、それぞれの特色を出した企画をするかもしれませんが、今のところは垣根なしです。自分に一番