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レイドバックする夏

洋楽を聴き始めたのは70年代半ば。中学生になる頃だった。その入り口にはベイ・シティ・ローラーズやオリヴィア・ニュートン・ジョン、カーペンターズなんかがいたし、コンサートにも行った。

ベイ・シティ・ローラーズ初来日公演(福岡の九電記念体育館) 1976年

そしてすぐ洋楽=ロックなモードになり、エアロスミス、クイーン、キッスなんかに夢中になり、その上の世代のジェフ・ベックやツェッペリン、パープル辺りも聴いた。

1978年頃からNEW WAVEの洗礼を受けて、これが決定的だった。自分にとってのロックはブリティッシュ・ロックなのだ、と。それまで聴いていたイーグルスやフォーリナー等のアメリカン・ロックは否定すべき対象となる。いい気なもんです(笑)。

30歳に近付いた頃、ヴァン・モリソンにのめり込んだ。その前にジョニ・ミッチェルに出会っていたのも大きかったかもしれないし、スピリチュアルなフィーリング、世界観に惹かれる部分もあった。

そして、映画『ラスト・ワルツ』公開時には全く興味を持ってなかったザ・バンドにようやく辿り着くのである。

後期のビートルズやクラプトンらの英国勢はザ・バンドと交流してるし、ストーンズでもキースはグラム・パーソンズの影響を強く受けてます。

ミックもカーリー・サイモンと共演したり、リンダ・ロンシュタットといい感じだったり(笑)。

スワンプ・ロックを知ったのも大きかったけど、英米の交わりを体系的に捉えたことで、一時期は「オレはブリティッシュ・ロック派なんやけん、アメリカものやら聴かんばい」なんて思い込んでましたが、そのこだわりに意味はありませんでした(ということに気付きました)(笑)。

時は流れ90年代。コテコテのカントリー・ミュージックからポップにアレンジされたシンガーがヒットを出していました。シャナイア・トゥエイン、トリーシャ・イヤーウッド、リアン・ライムス…。その辺とカーリー・サイモン、カーラ・ボノフ、ジャニス・イアン、ボニー・レイットとかと一緒に聴くと気持ち良いんですよね。また70年代のクラプトンやスワンプ系、そして洋楽体験初期のポップなナンバーを混ぜたり。今回それらを『レイドバック・フィーリング』という括りでプレイリスト作りました。この猛暑をリラックスして乗り切るべく。

前半です。

90's洋楽ヒッツの中でもかなり好きなトリーシャ・イヤーウッドの"How Do I Live"からスタート。元10,000マニアックスのボーカル、ナタリー・マーチャントのこの曲も何度となく聴きました。ここから70-90'sと英米が入り乱れます。ヴァレリー・カータージャクソン・ブラウンと一緒に来た時にライヴ観て、幸運にも終演後に話が出来ました。
Niahm Kavanaghって日本では殆ど知られてないシンガーなんですけど90年代半ばに渋谷のタワレコで輸入盤買って一気に入りました。デジタル配信はされてないけど、youtubeで聴けます。

プレイリストの中間部です。

ナタリー・インブルーリアの"Torn"も90年代を代表する洋楽ヒッツですね。

ヴァン・モリソン、カーラ・ボノフ、ボニー・レイット、トッド、リンダ〜グラム・パーソンズ 、この辺の流れは特に気に入ってます。"Love Has No Pride"はボニー・レイット、リタ・クーリッジのカバーも好きです。スティーリー・ダンはまだイナタイ感じのファーストが一番好きなアルバムですね。

"Crazy Love"、オリジナルはヴァン・モリソンですし、色々カバーされてますが、このヴァージョンも土臭くて良いですね。ルースターズ〜ロックンロール・ジプシーズの花田裕之さんがソロのステージでよく歌ってます。
エイミー・マンはティル・チューズデイの時代はよく知らなくて、映画『マグノリア』で彼女の曲が全編フューチャーされてて、一発で好きになりました。

クリスティーナ・トレインも日本ではあまり知られてないかな。こういう優しげな甘いボーカルが好みです。

全体的に女性ボーカル多めだったかな。スワンプとか書いた割にはザ・バンドもデラニー&ボニーも入っとらんやないか(苦笑)。30度超えの夜もこれを流しっぱなしにしてるとス〜っと眠れます💤

my note #138

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