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知識よりも考え方が問題解決を阻んでいる

今の時代、自分が抱えている課題を解決しようと思ったら、

ネット検索でいくらでも、解決策を見つけることができますし、解決策を知ってる人を探すこともできます。

お金を稼ぐことも、やりたい仕事をやることも、必要な知識を得ることも、必要な人に出会うことも、

ネット以前の時代に比べたら、はるかに簡単になりました。

それなのに、私のところには色んな方が相談に来られます。

それは、「知識を得ても動けない」「自分には難しい」と感じてしまう人が多くいるからだと思います。


人には、知識や方法を得るだけでは、変われないことが多くあります。

色んな思考が邪魔をして、余計な不安やストレスを生み出し、ブレーキをかけるからです。

私たちの思考は必ずしも、現実を正確に捉えているわけではなく、人それぞれに癖があります。

自分では、それほど大きな歪みもなく物事を認識しているつもりでも、客観的に見たら歪んでいることが多いのです。

そして、その歪みによって、

客観的に見て可能なことを、「不可能だ」と思い込んだり、

客観的に見て不可能なことを、「可能だ」と思い込んだり、

それほどのリスクのないことを、「リスクだ」と感じたり、

実はリスクがあることを、「それほどのリスクではない」と思ったりして、

現実とはズレた判断をしてしまうのです。

「そういうこともあるのかもしれないな」と思って自分を疑い、積極的に他人に意見を求めて、自分の思考のズレを修正できる人はまだ大丈夫ですが、

「私は大丈夫!」と思って、自分の思考の偏りを少しも疑わない人はずっと歪んだままです。


問題を抱える人の多くが、「自分の外側に原因がある」と考えてしまいがちですが、

実際には、その人の思考の歪みが原因であることもしばしばあります。

不必要に、苦しみやストレスを生み出すような思考パターンを持っていたり、

何らかの決めつけによって現状を打開するための情報が見えなくなっているのです。

自分の思考パターンを見直し、物事の認識の幅が広がると、

同じ環境にいたままでも、ストレスを受けにくくなったり、

今までは気づかなかった、問題解決に使えるリソースに気づくことができたり、

より良い環境に移ったり、新しいチャレンジをする不安や恐怖が軽減して、

自分がやりたいことを「実現できる」と思えたり、解決できなかったことを「解決できる」と思えたりするようになります。


特殊な事例を除き、物事の実現能力や問題の解決能力には、それほど大きな差はありません。

たとえ、自分に足りない知識や才能や能力があったとしても、知識や能力のある人と組むことができれば、多くの物事が達成可能になるからです。

知識や能力の問題よりも、

「自分にはできない」
「自分にはそれは難しい」
「私にはできると思えない」
「私に協力してくれる人はいない」

といった思考パターンの方が、物事の達成や実現を大きく阻んでいたりするのです。

「現状を打開したくてもなかなか動けない」という人は、方法論よりもメンタルを見直してみてほしいと思います。

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