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「を」の話

なんてよぶ?


これ、なんですか?
富山から関西にでてきて、戸惑った
富山はなぜかこれを、『ちいさい「を」』
と呼ぶのだ。

かみさんがはじめて聴いた時、
どこがちいさいねん!?
っていうてた。
改めてみると
何が小さいのかわからない。

調べると、
いろんな地方名がある。

みんなはなんて呼ぶのだろう。
とおもってしらべたり
SNSできいてみた。

都道府県ごとの「を」の呼び方

いまのとこ
北海道…くっつきの「を」
青森…腰曲がりの「を」
秋田…かぎの「を」
栃木…重たい「を」
群馬…重たい「を」
茨城…重たい「を」
埼玉…つなぎの「を」
東京…「WO」
くっつきの「を」
富山…ちいさい「を」
石川…下の「を」
福井…わをんの「を」
香川…上の「お」下の「を」
愛媛…「wo」
神戸…わをんの「を」
広島…くっつきの「を」
下の「を」
大阪…難しい方の「を」
   くっつきの「を」
兵庫…難しい方の「を」


しばし、雑感

見た目から入る国

まず青森、秋田
「腰曲がり」とか
「かぎ」
は形状からはいったタイプだ。
なんだろう。陸奥の奥ゆかしさを感じる。
もしかしたら
旧字体の
「ゐ」

「ゑ」

違う呼び方があるのかもと期待が膨らむ。

わかんないから、私が名前を付けるとしたら
「ゐ」は「鼻でかの『ゐ』」
「ゑ」は「タコ足の「ゑ」」
である。
よかったらつかってください。

スピリチュアル北関東

北関東さんは
見た目ではなく、感覚である
「お」と「を」では
どっちが軽いか重いかは
多分北関東人にしかわからない。
見た目の質量では、「お」の方が
重いのでは?
と思うのは、
所詮、いち北陸人経由関西になりきれてない人のしょぼい感覚なのだ。

「重たい」と、いいきっているので
スピリチュアル感性が研ぎ澄まされているのだろう。
これからは
スピリチュアル北関東と呼ぼう。

愛woこめる愛媛

次に
同じ「wo」であっても、
東京など、他の地方は
文字を指すのは「wo」だが
音的には「o」と自然に読んでいる。

そんななか
愛媛は文字も読みも「wo」だそうで
名曲『♪愛をこめて花束を』

『あいwoこめてはなたばwo』
となるそうだ。
これはすごい。
カラオケでどこの県民かわかるのは珍しい。
きっも愛媛県民が愛を込めているのは
花束ではなく、『を(wo)』にだ。
他県民が、その読み方で
愛woこめて花束をwo 「wo」うたうと
意識しすぎて強調してしまうので
ナンチャッテ愛媛県民になるので
この歌は歌わない方がいい。

縦書きの国

つぎに、
石川、香川の
上だの下だの問題だが

どうも、
下の「を」に対して
上の「お」だと思われる。

これはきっと縦書きにかいていって
の順であろう。縦書きでかけば、
とうぜん「お」より「を」は下になる

というわけで、石川、香川は
縦書きの国認定である。

何が難しい関西

さて、
問題は関西圏だ
難しいほうの「を」って、
なにをもって難しいのか
書く時の
バランスか??
形的には「お」も
たいがい難しい。

みんな
そろいもそろって
なにをもって難しいのか
あんまりでてこうへん「を」
たまに登場する「を」
マイナーな方の「を」
とかならしっくりくるねんけどな

とにもかくにも、
関西人には『を』の
左上の部分をプルプルしながら
おもわず『ち』まで
かいてまうのかもしれない。
そういう性分なら難しいのもなっとくである。

確かにくっついてる

そもそも、
この話になったのは
北海道の子が
「くっつきの『を』」っていうたから
なんやねんそれ!
ってなったところから端を発する。

ところが
しらべてみると
この「くっつきの『を』」案外多い
というか、これが標準なのか

なにがくっついてるん?
というのは、
つまり、
言葉の後ろにくっつく『を』ということだ。
名詞などには使わず、
文書の途中にくっついてでてくる。

そうかんがえると
『wa』にも「くっつきの『は』」があって、
『e』にも「くっつきの『へ』」があるのだ
海外の方に日本語を教えるなら、
確実に「くっつきの〇」だ。
だから
くっつきの『を』はすごくいいきがしてきた。

教育委員会はどうおしえているのだろう
もしかしたら、
標準が
くっつきの「を」なのかもしれない

どこがちっこいねんと
言われた20年

富山から出てきて、
20年たって、
なんどつっこまれたことかと思う

ちいさい『を』

これをSNSにあげたところ何点かの
これが理由ではないか
との意見が出た

つまり
昔の古語では

昔は広大なものと、
小さきもので、
おとをを使い分けていた

というものだ。

たぶん
というか、
富山県の小さい「を」は
これだ!

というか
これがいい!
これにしておこう。


というわけで、
富山はこれから「雅」認定してください。


生まれが変われば
言葉も文化も違う。

あと、富山県民は
歌の2番、3番は
2題目、3題目とよぶ。
これも、標準語だと思っていて、
かまぼこの板くらいびびった。

ほかの都道府県では『を』のことを
なんとよぶのだろう。

今日も変なことが気になって調べてしまうんだろうなぁ。
まぁたのしいから(・∀・)イイ!!


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