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伝承あそび遺産(北海道下の句カルタ①)


札幌で「下の句カルタ」を初めてみたときの沸き起こる衝撃は前回に書いた。
こんなんで取り合ったら怪我するわ!
ほんのちょっとの心配と
板に時には血痕が残るという
実際の対戦への興味がかなり大きく。

それとともに
各御当地に残る歴史的な遊び文化を
児童館や放課後児童クラブが伝承の役割をになう一翼になっていることも
興味深い。


先日の札幌への講演のあと
お仲間さんと一年ぶりに再会
独楽の話とか色々する中で
「下の句カルタ」の話になった。
そして、玩具店の奥底で静かに出番を待っていたデッドストックを見つけて
送ってくれた。

ありがたや
こりゃゆっくり研究できる

さて、
広げてみたんだけど
なんだこの絶望感は…
子どもたちはどうやって覚えるんだ。

わかるかーこんなもん!
そもそも私は百人一首に興味がなく、
知識は
「とやまのなんたらかんたら」
「まにまに」
は好き
くらいである。

だめだそもそも歌知らんから
わからん。

というわけで、紙の百人一首を持ってきて、
揃えるところからやってみる。


「みそ」これはわかりやすい。
紙の札を見ると、そのあとのことばも何となくわかる。

つぎ!

「からくれ」
これもかろうじてわかる。
習字してたからやろか?
龍田川はむかし紅葉をみにいったとこや

「外山の」
「山の奥」
「龍田の」
「閨の」
このへんは習字してたもんからすると
わかりやすい部類

しかし
こりゃ難儀だ
個人でやるにしてもむっちゃ時間かかりよる。

というわけで
下の句かるたの御当地
札幌の児童会館の先生に
お題をもらう

課題①「あ」はじまりの札を7枚

あるほど!
すべての木札を広げて、「あ」を探すわけだ
これは難なく見つけることができた。
できたらおまけのお仲間「有明の」もゲット
※一枚紙札がみつからずセットできなかった


課題2「雲」さん3枚(く1枚)

これもすぐに見つかった!!
よし順調や


課題3「ふ」はじまり3枚

これも無事ゲット

課題4「人」はじまり9枚

人はわかるが…

なんじゃこら

しんじられへん。
下の句カルタは
福島会津地方発祥。江戸後期には成立していた。
そのころは
この文字みんな読めたのか…
しんじらんない

日本語って深いw

課題5「い」×5
課題6「今」×2
課題7「ひ」×1

ここまでくると
なんとなく
傾向と対策がわかってくる

かたむく…?かたぶくらしい
三笠…どら焼きたべたい
むべ山?
只有あけ??…「あけ」より「明」なのか
か⚪︎ち??…これで「こ」なのか!
こんなくりかえし

よーのヽこれで「よしのの」
うーと…これで「うしと」
たげー…に見えるけど「はげし」

句の後ろの一文字からみえてくるものもある

これが「夢」とはなかなか読めん
「未だ父」とみえるが「まだ文」
そして
「世をうぢ」なんだろうけど
なんやこの「を」は!!




ひらがなだと思ってたら
漢字で
漢字とおもってたら
ひらがなだったり

四苦八苦しながら
どうにか
100首をあわせることができました。

ネットで検索もできたけど
それはじぶんでやりたいやん!

ちょっと楽しかったぞー

つづく

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