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徳島バイゴマ探訪記⑤(ベーゴマ考69)

前回、
電話で教えてもらった。

「ユウキコウキ」という
徳島市の二軒屋にあったとされる、
秤屋さん。

この「ユウキコウキ」について
徳島市の市立図書館に問い合わせした。

前回も「大栄鋳造」について調べてもらったのと同じ流れだ。

いきなり
80年前くらいに
二軒屋にあったとされる
秤屋さんで
「ユウキコウキ」というとこについてしりたい
というんだから
司書さんって大変だ。ごめんなさい


その数日後
電話があった。

秤業のことを
「度量衡製造業
(どりょうこうせいぞうぎょう)」
と呼ぶそうだ。

徳島市史の第3巻285から286にのっている

この会社は
明治27年に吉川某氏が申請し、
大正2年に井内氏に譲渡

ん?

井内?

そう。「ユウキコウキ」ではなく
「イウチコウキ」だったのだ。

他に二軒屋にあった秤製造業はないのと
他の人たちの証言が、体重計作ってたとかいうので徳島バイを鋳造していたのはこの
「井内衡機」さんで間違いない。

おじいちゃんおばあちゃんの
言葉がききとりにくくて
「ユウキコウキ」になったのか
私の耳がぶっとんでて
「ユウキコウキ」になったのかはわかんない

けれど
無事わかってよかった。
司書さんありがとう。


しかも
この「井内衡機株式会社」さん

移転はしているが、今も徳島市内に現存する


どうしよう。
とりあえずメールで問い合わせてしてみる。

80年くらい前の会社のことを
聞いてみていいもんだろうか。

もしかしたら
型とかのこってないかな。

考えてもしょうがないから
電話してみよう

電話したら、
今いる社員はだれもわからなくて
やめた社員に聞いてみてくれていた。

本業とすでに関係がない
問い合わせにもかかわらず
超絶全力で調査してくれている。

なんと優しい。
徳島は愛に溢れている。

ベーゴマで遊んだ人の記憶はあれど
ベーゴマを作っていた側の記憶はなかなかない。

すこしでも、
思い出でも
かけらでも
ベーゴマの歴史がひもとけたらいいな。

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