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頴娃とお茶

こんにちは、なおっちゃです🍵

一気に冬らしさを思わせる気候になってきて、寒さが体に堪えますね…
毎回最初の一言で気の利いたことがいえず、悩んでたりもする今日この頃です笑

今回は12/16.17に頴娃で開催された、TEA LABO TRAVELについて書いていこうと思います
お茶好きのなおっちゃらしさ全開のお話になるのではないのかなと思っておりますが、気が向いた方は読んでいただけると幸いです


TEA LABO TRAVELとは?

株式会社オコソコが運営している”TEA LABO”という企画の一環。
1泊2日の宿泊型で生産地ツアーを開催されました。
11月に第1回が開催され、今回がその第2回。

※1月にも少しプログラム内容を変えて開催予定とのこと。
 気になる方は要チェック👀

今回のプログラムの詳細は下の画像を参考に見てもらいたいのだが
主にお茶の生産現場・工場の見学、宿泊・交流、ほうじ茶作りの体験といった流れであった。

2日間の主な流れ

寄り道と焼酎

プログラム自体は昼からのスタート。
今回は枕崎でお仕事をされている方が鹿児島市内にいらっしゃるということで、頴娃まで送っていただけることに🙏
その流れで枕崎を案内していただけるとのことで、午前中の出発となった。

着いたのは、”薩摩酒造”さん。
”さつま白波”という芋焼酎を中心に生産されている酒蔵である。

生まれてこの方20年以上鹿児島市内に住んでいるわけだが
実際に鹿児島の酒蔵さんに行くのは初めてであった。
両親がお酒好きで、私自身も楽しくお酒を飲んでいる身としてはワクワクした気持ちで見学させてもらった。

製造過程や歴史、昔使われていた道具や芋の種類など、焼酎に関わることを多岐に渡って詳しく説明していただいた。
何となくは知っていたものの、実際に使われている道具や工場の様子を目の前でみることで理解が深まり、またお話しながら楽しく見て回ることができた。

そのテンションがあがったまま、売店では焼酎の試飲をしたり、お土産を買ったりとプログラムが始まる前からエンジン全開であった。

焼酎を使った梅酒。他にも芋を使ったビールも購入した。

かなり脱線してしまったが、本題に戻ろう。

1日目 お茶の生産現場に触れる

さてさてここからが本題のプログラムについて。

まずは茶畑や茶工場を見て、茶農家さんからお話を聞く時間。
あいにくの雨でツーリングはできなかったので、ハイエースで後岳エリアを回ることに。

谷の中にある広大な茶畑は絶景であり、圧巻だった。

山の中腹あたりまで茶畑が広がっている

様々な品種を育てていたり、茶農家を辞めた方から土地を譲り受けたりしてここまでの広さになっているとのこと。
広大な土地になる分、管理・維持も大変。
また、高低差によって気温や土壌の違いもあるとのこと。
霧がかかったり霜が降りたり、そんな環境でより良いお茶を作るために日々向き合って調整していく。

新しく幼木を育てることもしているとのことですが、茶畑になるまで5年、出荷できる茶葉になるまで10年はかかるそう。
10年後まで見越して植えるお茶の品種を決めたり、雑草を抜くなどの手入れをされたり。
出荷するまでに手間暇かかり、お金もかかるため維持が難しい現状も…。

車の中から見えた幼木。
植えてから1年も経っていないお茶の子たち。

そんなお話を聞きながら移動し、お次は古民家茶店へ。
茶農家さんがお茶などを販売する場として最近オープンしたそう。

ここを建てたのは23歳の茶農家さん。
祖父が茶農家として働いている姿がかっこいいと思い、小学5年生のときには自分も茶農家として働く決意をしたそう。

「お客さんの反応が見れる販売の時が1番楽しい」
「急須で飲むお茶が1番美味しい。その美味しさを知ってほしい。」
楽しそうでありながら、未来を見据え覚悟を決めたような様子であった。

私と同年代の方が茶農家として後岳エリアのお茶のことや、茶業界の未来について真剣に考えて取り組んでいる姿は尊敬しかなかった。

お茶を淹れる姿も真剣そのもの

店内も古民家を改修しているため、木のぬくもりがあって落ち着く空間。
暖炉などもあってシックでお洒落。
これからカフェ形態も考えているとのことで、また訪れたい場所だった。

いただいたお茶とお菓子。
甘みが強いお茶で美味しかった。

最後は茶工場の見学。
オフシーズンのため、稼働していない工場の中を見せてもらった。

生産工程の流れは断片的には知っていたが、いざ工場の機械を目の前にすると物や規模の大きさに圧倒された。
1番茶の時期はこの大きな機械が24時間体制で稼働していることもあるそう。

茶農家が共同で工場の運営をしていたり、機械のメンテナンスに何百万とかかったり…
やはりお茶作りはなかなか一筋縄ではいかないことを実感することとなった。

そんな茶農家の思いや仕事の大変さを知ると、私自身のお茶に対する思いもより増すように。
帰り際に各茶園の茶葉2種類を購入させていただいた。

語る夜。

夜はカンパチのしゃぶしゃぶをいただきながら、茶農家さんや参加者の方との交流会。

見学の中で聞きそびれてしまった茶農家さんのディープな現状や、他の参加者の方がなぜ今回参加しようと思ったのかなどかなり深堀った話をして盛り上がった。
また、茶農家さん目線で今どのようなことに課題を抱えているのか、ニーズがどのように見えているのかというお話や、鹿児島で暮らすこと・仕事をすることまで。
私自身がお茶が好きである理由や私の就活の話まで聞いていただいた。

また、午前中焼酎に触れていたこともあり初めて焼酎を嗜んだ。
度数はある程度高いものもあるが、語りながらゆっくりいただくと思ったより香りや味わいが良く、焼酎の美味しさに気付いた夜であった。

しゃぶしゃぶが絶品で、会話が弾んだ夜。

2日目 頴娃の町、そしてお茶

翌朝8時。
健康的な朝食からスタート。

普段あまり朝ごはんを食べない私だが、出汁の旨味が広がりあっという間に完食してしまった。

地のものを使った、栄養たっぷり朝ごはん。

本日は”潮や、”周辺の頴娃町石垣地区の街歩きから。

密貿易で栄えた歴史や”石垣”が積まれている様子、石垣で暮らす人々のことや家屋が崩れていく悲しい現状。

ただ歩くだけでなくその歴史や現在の様子を聞くことで、目を向けるポイントが変わっていく。
何回か”潮や、”さんに来たことはあったので見たことがあるはずの景色だったが、話を聞いて印象がガラッと変わった感覚だった。

街歩きの後は、ほうじ茶作り体験。

昨日学んだお茶の作り方に加え、産地の話・お茶の種類などを改めて学んだ。
お茶は抹茶、ほうじ茶、緑茶などと種類があるが、実際は同じ植物からできていて加工方法によって味や香りが変わっているのだ。
ということで今回は、昨日訪れた茶農家さんの茶葉に火入れをしてほうじ茶を作っていく。
焙烙(ほうろく)という茶器の中に茶葉をいれて、火にかけていく。

急須のような形のこちらが焙烙

ただ火にあてているだけではすぐ焦げてしまう。
そのため、焙烙を回したり、火との距離を調整したりして作っていく。
火の入り方によって味わいや香りが変わるのだが、作っている間にも香りが広がり変化していく様子がわかる。

5分ほど経ち、自分がいいなと思うところで一度試飲。
「浅めのこの感じが好き」「もっと深くしたいから、もう少し火を入れてみる」など、それぞれの好みによって調整してからやっと完成。

他の人と飲み比べてみると、同じ茶葉を使っているはずなのに味わいや香りが全然違うのが面白い。
もちろんどれも美味しいのだが、個人の好みでここまで変わるのだなと。
私自身は、浅めで少し緑茶感もある方が好みだったため、水色も薄めになったが非常に好みの味わいに出来上がった。

なおっちゃオリジナルのほうじ茶の完成

2日間を振り返って

お茶が好きで日々楽しむ1消費者ではあったものの、現場の方の話を聞いたり現地で様子を見たりすることは今までなかった。
普段飲んでいるお茶のことを生産から知ることで、茶葉を買うことに繋がったり産地や特徴に注目できるようになったりすると感じた。
そうすることでお茶との関わり方が深くなって、より様々な視点で味わえる。

やっぱりお茶って楽しいし面白い。


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