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コッタ トコロノ カンブニ キク ~満を持して手に入れたあいつ!~
悔しいけれども、ここ最近、ばきばきな腰の痛みがとんでもない。
ふだんから、腰をいたわるような生活をしてきたわけではないので、当然といえば当然なのであるが。
先日、満を持して?、整形外科に行ってみた。
待合室にはご高齢の方々があふれかえっており、ヒザが痛いだの、肩が痛いだの、腰がどうだのと、互いに情報交換をしている。
耳をすませていると、こんなやり取りが聴こえてきた。
右のおじいさんは、シップを貼って激しく動かした方が良いと言う。
左のおばあさんは、シップを貼って安静に、動かすなんダメよと言う。
ひとつ確かなことは、二人とも今ここでこうして診察を待っているということは、どっちも大してよくはない、効果は見込めない、ということである。
病院に来てまで、シップで議論するなんてどうかしている。
大人は、簡単に情報に惑わされてはいけない。
こうして、約1時間の長い待ち時間と、5分程度の診察を経て、私にも等しくシップが支給された。
家に帰る途中、支給されたものを手にとってみる。
表から見てもシップ、裏返してみてもシップ、斜めから見ても太陽にかざしてみても、どこからどう見てもシップである。
においをかいでも、噛みついても、それはシップであることは間違いなさそうだ。
シップ……シップシップシップシップ。
とりあえず、5回ほどシップに呼びかけてみる。(特に意味はありません)
しばらく待ったが、何も起こらない。
このまま帰るのでは、長時間待たされたことが割に合わない。
というわけで、手に入れた未知なるアイテム "ロイヒつぼ膏" !
パッケージには、自信に満ち溢れた謎紳士が。
さり気なくアピールされた "since1932"が、購買意欲をくすぐる。
1932年から、世界中?の人たちの痛みを和らげてきているという自負。
それはすなわち、
コッタトコロノカンブニキク
アッタカシゲキノオンカンコーヤク
カタコリヤヨーツーキンニクツーナドニコーカアリ
という万能薬で、つまりそれはすなわち、ゴカテイニオヒトツドーゾなのである!
だからつまりそれはすなわち、キカナイハズガナイのである!
ありがとうロイヒさん、効かなかったらシップを貼ります!
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