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きっと役立つ大人な対処法 ~あれ?この人誰だっけ編~

紳士(しんし)・・・・・・品格があって礼儀正しい男子

それは、誰しもがあこがれる大人界の頂点。
しかし、あなた自身はどれくらい紳士と言えるだろうか?
紳士と呼ばれないことを、ガサツな性格わがままボディのせいにしてはいないだろうか?

そんな方にはぜひ、この『きっと役立つ大人な対処法』シリーズの習得をお勧めしたい。

概要

想像してほしい。

「お久しぶりです!」
街を歩いているとき、後ろから声をかけられる。
振り向くと、そこには一人の紳士が立っているが、誰だか思い出せない。

あれ…どこかで会ったことがあるような、ないような。
もしかしたら、人違いかもしれない。

すると、相手はなおもたたみかけてくる。
「お元気そうでなによりです」

「お元気そう」ということは、彼は私を知っているようだ。
つまり、人違いの可能性は限りなく低いわけだが、ちっとも思い出せない。

取引先の偉い人なのか、行きつけだった定食屋のオヤジなのか?
こちらの対応次第では、今後の人生設計に狂いが生じかねない。

では、そんなときどう対処すれば良いのだろうか?
ここでは、間違った対応と理想的な対応について紹介するので、日常で困ったときは、躊躇せず活用していただきたい。

間違った対応

相手「お久しぶりです!」
 私「ご無沙汰しています」
相手「お元気そうで何よりです。」
 私「大変恐縮ですが、どちら様でしょうか?」

このように、真正面から受け止めるのは、大人として適切ではない。
「どちら様でしょうか?」とか「どこかでお会いしましたか?」なんて言われると、なんとなく気まずい雰囲気になるからである。

さらに言うと、もしも ”本当のご無沙汰さん” だった場合、相手はとても不愉快な上に、こちらの社会的信用は失墜する。
逆に、人違いの ”うっかりご無沙汰さん” だった場合、その場の気まずさは計り知れず、さらに醜態をさらした相手はとても深い傷を負ってしまう。

すなわち、このように誰も幸せになれない対応は避けるべきである。

理想的な対応

立派な大人であるなら、次のように対応してほしい。

相手「お久しぶりです!」
 私「ご無沙汰しています」
相手「お元気そうで何よりです。」
 私「その節は、どうもありがとうございました。」

お気づきだろうか。
この会話には何一つ気まずさは感じられない。
そればかりか、誰も傷つくことなく、会話が成立している。

大切なのはそう、 "その節” だったのである。
その節と言われて、
「その節って、どの節ですか?」
なんて聞き返してくる相手は、そうそう居ない。

ここで、気持ちに余裕が出てきていれば、こんな風に続けてほしい。
 私「そういえば、最近はアレ、どんな感じですか?」

この時点で、完全に主導権を握ることができる。
おそらく相手は、アレ?アレってなんのことだろう?と困惑した挙句、
「あー、ゴルフですか?最近はね〜…」
「釣りは行けてないんです。嫁が…」
と、勝手に広げてくれる。
こっちはテキトーにのらりくらりかわせば良い。

大切なことは、相手を思い出すことではない。
相手に気づかれぬよう、乗り切ることである。


どうせ二度と会わないかもしれないし、ホントに人違いかもしれないし。

読者がこのスキルを修得し、少しでも紳士に近づくことを願うばかりである。

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