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ノンストップ花火な年越し

明けましておめでとうございます!

私たちにとって、ノルウェーで過ごす初めての年越しでした。
西欧ではカウントダウンと花火で盛り上がると知ってはいたけれど(シンガポールでもそうだった)。
ノルウェーの大晦日がノンストップ花火ナイトになるとは想像していませんでした。

夜6時くらいから、パンパンと音が聞こえ始めます。外を見ると、花火大会で見るような打ち上げ花火があっちでも、こっちでも。

イベント会場でやっているのではなく、個人が自費購入した花火を、各自で自由に打ち上げるのです。それも、たまやー、かぎやー、と言いたくなる本格派。毎年、怪我する人が少なくないのだとか。

そういえば、1週間くらい前に入ってたちらし。爆弾を売っているのではと思うような花火セットの広告で驚いたっけ。

打ち上げ花火セットの広告。約1万5千円。
ちらしには点火の注意書きも。

カウントダウンタイムは圧巻。午前12時前後は、360度あらゆる方角から一斉に花火が連投です。
外では、大晦日で集っていた人々が並んで花火鑑賞していたり、目の前で花火を打ち上げてるグループも。

花火を打ち上げ、大いに盛り上げる人たちがいて、それを見て楽しむ人たちがいる。皆それぞれに集うノルウェーの大晦日。

大都市でもないのに、6時間以上にわたりどこかしらで花火が上がり続けるなんて、大晦日の花火には何か意味がありそうです。

調べてみると、年越しで花火を打ち上げるのは、厄や悪魔を追い払うためだったとか。中国の爆竹が同じ意味だし、除夜の鐘も鐘を鳴らして煩悩を取り払っている。

音だけではなく、光も願いの象徴です。インドのお正月ディワリは光をお祝いするし、日本だって初日の出でご来光を拝みにいきます。

一年悪い事続きだった人は、花火と一緒に悪運を空に放り投げたいだろうし、来年こそはと抱負のある人は、空に光を咲き輝かせて願掛けに。

ノルウェーだと初詣に行けないし、お正月気分が全くないよなぁと少々やさぐれていましたが、花火の華やかさと大音響で私の気分もすっきり。

みなさんの2023年が、大輪の花火のように美しく花咲く1年になりますように。今年もどうぞよろしくお願いします。


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