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イタリア、レモンの町で3週間 (ガルダ湖リモーネ)
夏休み真っ只中、前半が終了したところですが、3週間の旅から戻ってまいりました。
長いホリデーで、いつ・どこに・どのくらい旅行するかは夫の気分次第の我が家。ここ数年、私にとっては毎回「ダーツの旅」みたいなもので、事前の計画や下調べがないままバタバタと旅立ちます。(あれこれ調べて準備する時間を楽しみたいのだけど)
旅行数日前、夫が「イタリア・ミラノの近くの湖」と言うので、コモ湖だと思い、古城や華麗な庭園に胸を一瞬踊らせたのですが、実際はその隣にある「ガルダ湖」でした。
聞いたことない地名だけど、そこにはいったい何があるの?
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旅の後半はイタリアの南の島に行く計画だったのですが、結局3週間ガルダ湖とその周辺で滞在することになりました。
ガルダ湖でゆるゆる滞在した旅の思い出を、数回にわたり書いてみたいと思います。ゆるっとお付き合いください。
リモーネってどんな町?
ガルダ湖西北にある町、リモーネ。イタリア語で「レモン」。
町の名前がなんとも可愛いらしい。世の中には、りんご郡やキャベツ町、しいたけ村、なんかがあったりするのかな。
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出典: This is Italy.com
その名の通り、リモーネではレモンを栽培しています。このあたりがレモン栽培できるイタリア最北地域とのこと。冬はレモンには寒すぎるため、ハウス栽培のように全体にカバーをかけるとか。
急斜面に何本も柱が立ち、レモンの木々が石柱の間に並ぶ景観は独特です。遺跡の中にレモンが育っているかのよう。
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ちなみに、リモーネの町の歴史は古く、レモン栽培が始まる以前から「リモーネ」と呼ばれていたため、「レモン」ではなくラテン語の「境界」という意味だと言われています。
とはいえ、今ではわずかにしか栽培されていない「レモン」が観光に寄与している部分は大きく、町のあちこちにレモンが飾られ、お土産もレモンだらけ。
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風光明媚な自然と、中世の建物が残る石畳の旧市街、そして街を彩るレモンたち。リモーネはそんな可愛らしい町でした。
快適なバケーション・アパートメント
滞在したのは旧市街にあるバケーション・アパートメントでした。
レストランやスーパーまで歩いてすぐの便利な立地です。
1階に店舗があり、そこのスタッフが鍵の受け渡しや細々したことに対応してくれるうえ、清掃スタッフのおばさんが洗濯物まで面倒をみてくれて大助かり。
外観からはわからないのですが、アパートの中には中庭があり、意外に奥行きがあります。庭にはレモンやキウイの木があり、石造りの壁に囲まれたテラスはくつろげるスペースに。
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何度か滞在を延長した際、違う部屋に変わったりしましたが、どの部屋もそれぞれ違った間取りやテラスがあり、少しずつ違うのです。
リノベーションして間がないのか、どの部屋も綺麗で機能的。
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当初5泊だった予約が、1週間となり、2週間となり、3週間に。
途中、ガルダ湖の違うエリアで宿泊したりしましたが、結局ここに戻ってきました。
長期滞在になったためかオーナーから感謝され、延長後は割引があったり部屋がアップグレードされたり。地元産のシャンパンや息子たちへのプレゼントが届いたりもしました。
気に入るとそればかりになるのが夫の性格。私は違うものをいろいろ試したいタイプですが、ロイヤルカスタマーになるメリットは確かにあるものです。
3週間も何したの?
とはいえリモーネは小さな町。なぜ3週間もいたのかというと、うちの男性陣のアクティビティがあったから。
そもそも我が家の旅先は、夫の趣味であるウィンドサーフィンができる場所に限られるのですが、ガルダ湖は水上アクティビティが人気でまさにウィンドサーフィンスポットなのです。
この夏、夫は息子たちにウィンドサーフィンを習得させようと気合いが入っており、スクールに申し込むほど。
子育てとは親の趣味が多分に影響するもの、、と実感します。
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息子たちと夫はサッカーが好きなのですが、滞在先の目の前の教会にサッカーコートがあり、暇があればボールを持って出掛けていました。
すると同じような観光客の子や地元の子供達と仲良くなり、一緒にゲームするのが楽しくてたまらない様子。
お友達がいたらそれだけで楽しいし、その場所が好きになるというもの。
南の島に行きたがっていた息子達ですが、やっぱりこっちがいい、と。
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7月に入ると気温がぐんぐん上がり、リモーネでも30℃近くに。
これ以上の暑さは無理だと南下を諦めたのも大きかったのですが。
ウォーターアクティビティが苦手で、サッカーをしない私は何をしていたかというと、ノルウェーではなかなか味わえない夏の太陽と暑さを全身で感じつつ、ただゆるゆるしていました。
近所を散歩して湖の景色を楽しみ、汗をかいたらレモンシャーベットを食べ、冷房の効いた部屋で必要最低限の仕事をしたら、あとは読書かネトフリ。
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あちこち観光する旅行は大好きですが、そうでなければ割り切って何もしない贅沢を。
毎日の掃除や洗濯、食事の準備や片付け、そういったもろもろが最低限で済むのが旅行の嬉しいところです。(やっぱり太りました)
今回、何も知らなかった町で図らずも3週間過ごしてみました。
異国の空気に触れ、異質なものが少しずつ馴染み、最後は懐しささえ感じるようになる、そんな変化が面白かったです。
息子や夫は、次のホリデーもリモーネがいいとのことですが、どうなることやら。
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