書き出しのネタは、ありふれた生活の中にこそ埋もれている【今日のつかまれたつかみ #4】
毎回、何を書こうか迷ってしまう文章のつかみ(=書き出し)。
「今日のつかまれたつかみ」では、私(ライター杉山)が心をつかまれた事例を通じて、つかみ・書き出しを発想するヒントをお伝えします。
今日の事例は、2つあります。
まずは、大塚たくまさんの
「バスマジックリン最大のタブー「実はこすってる」問題を花王に聞いてみた」。以下をご覧ください。
確かに、バスマジックリン、「こすらず落とす」と分かっていても、こすっちゃうんだよなぁ…。バリバリこすっている派の私は、この5行のつかみを読んで、記事に引き込まれてしまいました。
「こすらず」のネタは、疑問を解消するためにメーカーへの取材が必要なので、個人のnoteやブログには向きませんが、
掃除や洗濯、料理など「家事のあるあるネタ」は老若男女に共通しているので、多くの人の心をつかみやすいですよね。
以下の北大路公子さんの「よねー予想」のネタも、「家事のあるある」といっても良いかもしれません。
こちらも誰でも一度は経験のあるネタですよね。この後、何が壊れるのか、無慈悲な「よねー」が繰り返されるのかが気になり、ついつい読み進めてしまいました。
「製造中止で腹が立った」というのではなく、選手権にしたり「よねー」に目をつけたりして、面白いエッセイに仕立てているのが上手いですね。
この2つのネタに共通しているのは、ありふれた日常のネタであること。誰でも見つけようと思えば見つけられるんですよね。
書き出しや文章のネタに困ったら、自分の家の中を見回してみると、良いネタが見つかるかもしれません。
※このつかみはライターの竹中唯さんから教えてもらいました。ありがとうございます!
※なぜ「今日のつかまれたつかみ」を始めたのかは、以下の経緯をどうぞ。
※その他の「つかみ」の話は、拙著『文章は「つかみ」で9割決まる』にもありますので、よかったらご覧ください。
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