”それでも働けなければ食えない、という人はどうしたらいいのか。私の答えは簡単である。心を…” - 忘れがたいことば
池田清彦『他人と深く関わらずに生きるには』より引用します。
(...)自分が楽しいことではお金がかせげない。金をかせげる労働は自分にとってイヤなことばかり、それでも働けなければ食えない、という人はどうしたらいいのか。私の答えは簡単である。心を込めないで働くのである。なるべく条件反射のように働くのである。上司も同僚も客も、ロボットだと思えば、さして腹も立たない。横暴な客が来ても、心を動かしてはいけない。心を込めたり、動かしたりすると、疲れる。同じ金をかせぐのに疲れたらつまらない。
上司も客もみなロボットだと思って、心を込めずに働くと、ずいぶんと気が楽になると私は思う。そしてさらに重要なことは、そういう自分をカッコイイと思い込むことである。心込めて働いている同僚を心の底でバカにする余裕があるともっとよい。但し、顔だけはニッコリ笑って、口には決して出してはいけないよ。余暇は自分の好きなことをして遊べばよい。労働は食べるためと割り切れば、こころは結構軽くなると思う。
「ホンマでっかTV」でよくお見掛けする、あの池田先生の仕事論です。
ちょっと極端というか、斜に構えているところもありますが、心が軽くなる気もします。
そう簡単に割り切れないけど。
ロボットじゃないんで…
好きなことをする、というのも案外難しいところがあって…
本当に好きなことって何だろう、こう思う人も多いのでは。
はっきりこれが好き!!という人は実は少ない、と思う。
メンドウのは、イヤな仕事にもときどき「いいこと」があって、それが励みになることもある。
その直後、イヤなことやイヤな人に出会い、ドーンと落ち込んだり…
余暇は自分の好きなことをして遊べばよい。 労働は食べるためと割り切れば、こころは結構軽くなると思う。
このことばは、あんまりマジメすぎる人には効きそうです。
イヤな仕事はできれば"かわす"、"逃げる"、"ひきのばす"、"放っておく"、"人に回す"、みたいなフマジメなタイプにも、効能はあります。
心は確かに、幾分軽くなるから。
最近思うのは、「好きなこと」が突破口になるってこと。
ちょっと好き、でもかまわない。
とにかく、好きなことをする。
心がけてます、好きな肴で、好きな酒を毎日飲むとか、ね。
好きな肴と酒は、別に高いもんではないですよ。
でも気に入っているもの、毎日でも飽きないもの。
一日一快でよしとしなければ…
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