あなたは、ブラジルに叔父がいますか? #4 家系圖を解読せよ
年末年始に帰省した時のお話
父が所有しているテナントビルを片付けていたところ 家系図が出てきた
「○○家 家系圖」・・・「図」の文字が旧字の「圖」になっているあたりが いかにもそれらしい
風呂敷を開き 中の巻物を広げてみる 一番初めに名前が書かれているのは權助という人 略歴がアレコレと書かれているのだが そのなかに「宝暦~」の文字を見つける
宝暦っていつだっけ? 調べてみると西暦1751~64年のあたり 世はまさに江戸時代!
なんとも歴史のありそうなものが見つかったもんだね とびっくりしました こんなものが我が家にもあるとは
ざっと見たところ四~五世代くらいにわたって書かれていて 最後は父の曽祖父くらいのところで止まっている
カタカナと旧字交じりに筆で書かれているので 一部何と書いてあるのかわからないところもある とりあえず巻物の写真を全部撮って帰省は終了
その後は 暇を見つけて写真を解読作業を進めているのですが なかなか内容が面白い
權助さんは4人の子供をもうけたのですが 奥さんは享年90歳と非常に長生きでした 4人の子供のうち二男は4歳ほどで早世
長男と二女は天明の同じ年に亡くなっている なぜかと調べてみると 天明の飢饉があった年だということが判明 おそらくその飢饉によって飢え死にしたのでしょう
こんな歴史が何代か書かれていて なかには親戚の中に遊び人のろくでもないやつがいて 大事なものを質に入れて 幾度となく質流れの危機があった なんてことまで書かれている
こんなものが末代まで語られるなんて溜まったもんじゃない
父が健在なうちにまたこの家系図が書き足され そして僕の話もいつか家系図に収められることでしょう
ブラジルの叔父さんたちの家族は家系図にどうやって書いたらいいのかな笑