マタニティフォトへの誤解
誤解を恐れずに書いてみると、最近までずーっと「なんでマタニティフォトって撮るんだろう?」と不思議に思っていました。
たとえばおなか周りにうっすら毛が生えていたり、パンパンにはちきれそうだったり。平常時と比べると必ずしもベストコンディションには思えないけれど、なんでそんな姿をあえて写真に残したいんだろう。
仕事柄、撮影の依頼を受けることもあって、その瞬間・瞬間でいい写真は撮ってきたけれど、心の底から妊婦さんの想いを理解していたかと聞かれると、うーん。
時にはおなかにペイントしてあったり、やけに神秘的なライティングだったり、女神みたいな服着ているのもあって、ちょっと笑っちゃうな…。
と思っていた、思っていたのだけれど…。
妊娠7ヶ月、ゴリゴリにマタニティフォトを残したくなっている私です。
心境の変化はおなかがふくらみはじめた妊娠5ヶ月頃から。日に日にじわじわ大きくなっていくおなかが面白くて、夫に「ねえ、大きくなったよね?」って毎週のように聞いてしまう。誰かに「大きくなりましたね」と言われると気恥ずかしくもうれしい。
33年ともに生きてきた体が意図しない形で変わっていく。その変化を前向きに捉えられない人もいるかもしれないけれど、私はとっても興味深くて、じんわり愛しい。ふくらんでいくおなかを写真に記録したいって自然な欲求じゃないか!と思い直したのです。
だって、今は、今しか、ない。最近はお散歩中に上からおなかを撮ってみたり、夫に撮ってもらったりして、家族のLINEグループに送りつけている私です。TOP写真も夫が何気なく撮ってくれたもの。
そして今週末、知人のカメラマンさんに家族写真を撮ってもらうので、ついでに妊娠中の姿を写真におさめてもらう予定。
とはいえ、おなかをつるーんと出していたり、神秘的な感じは全然好みではないので、日常の延長線上で。夫と散歩している普段の様子をそのまま撮ってもらえたら記念になるだろうな。
余談ですがニューボーンフォトを撮る意味もまだ分からない。でもその時になって、その時感じた気持ちに素直に、撮るか・撮らないか判断すれば良いんだろうと思っています。
私の仕事はフォトグラファー。妊娠という経験が今後自分が撮る写真にもいい影響を与えてくれそうです。
HP:https://naotadachi.com/
Instagram:@naotadachi
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