これはホントに必要なの?!

朝、何気なくスーパーの広告チラシを見ていて税込価格表示されている事に目がいった。

4月1日から適用になった総額表示義務だ。

総額表示義務は、消費者が値札や広告により、商品・サービスの選択・購入をする際、支払金額である「消費税額を含む価格」を一目で分かるようにしたものだ。

商品を見た時に、いくらなのか?
一目でわかる表示!とても消費者目線で素晴らしいと思うのだが、このチラシを見ながら色々と思うところがあった。

1⃣販売側の作業について
2⃣購入者の視点、思考
3⃣これは必要なのか?

1⃣販売側の作業について
広告チラシを見ていると、フォーマットは決まっているものの、消費税込みの価格表示をしなければならない。
つまり作業内容としては以前と比べ

1.消費税込みの価格の計算
2.チラシへの数字入力
3.記載内容に誤りがないかのチェック
と3項目が増えた事になる。

ただでさえ、残業時間の規制
人員削減などで仕事量を減らそうと努力されていた所に、業務量が増えたことになる。

企業側は対策を取っているのだとは思うが、作業工数が増えている事に間違いはない。

システムを入れ、チラシ作りを楽にすればいいのだが、システムを入れる導入費や人件費も安くはない。

2⃣購入者の視点、思考
チラシやスーパーで税込価格を見て、
「わぁ見やすい!計算しやすいわ!」お手軽になった!
と感じるのは一瞬ではないだろうか?
レジに行けばレジスターが合計金額を導き出してくれる。
チラシを見ても、数百円の差をどこまで気にしなければならないのか疑問が残る。

購入者目線で一目でわかるようにサービス設計されたのは素晴らしいのだが、

購入者により考えなくさせたシステム
頭を使わせなくしたサービス

のように思えてならない。

まとめていくらになるのか、消費税はいくらかとの質問は小学校の頃に聞いた問題だが、大人になったらそのことをしなくて良いと大人が仕向けてしまった。

考えることをしなくなった人は、どんどん衰えていく。
例えば、年齢を重ね、運動をしなくなった人が、突然走ったり、鉄棒したり、縄跳びをしたら息があがり足がフラフラする。筋肉は衰え、動きが鈍くなっていることが多い。

筋肉や脳は、使っていないと衰えるのだ。
楽な道、より良いサービスという目的だが裏返しにダメ人間を増産してしまっている。

3⃣これは必要なのか?
皆にとってホントに良いサービスなのかどうか、しっかりと吟味していただいたはずだ!
一部の意見を取り上げて実施した訳ではないはずと信じたいのだが、どうも実用的にみてこのサービスが、7〜8割の人の喜びに繋がっているとは考えにくい。
国の自己満足で終わってないだろうか?

総額表示の義務化
皆さんはどのようにお考えでしょうか?


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