見出し画像

flesh and blood : Kano 201

fabのWizardは、物理ではないArcane damageでの攻撃、相手ターンも含めたインスタントタイミングでの行動など、他のヒーローにはない独特の行動パターンをもつ。その名もArcane Rising (arc)というセットで登場した元祖WizardのKano。deck stackingをうまくやれば、強烈なOne turn kill(OTK)の勝ちパターンもある。

Rathe Timesの基礎講座101に続く201という記事。101に関しての記事でふれていない深い内容もあるので、見返したときにみやすいようにサマライズ。
だいぶ前の記事なので、当時は応用編だったはずだが、いまやこれでも基礎あつかいかも。この記事の後もカードが追加され、さらにBanされたりもして、現状にそぐわない点も多々あると思われるが当時を知る・思い出す、ものということで。・・・サマライズ、といっても長くなってしまうのでTLDRで。

FAB201 : Advanced Arcane
Steven Young
25th May 2021

前記事(FAB101:Kano and The Wizard Class
→Kano紹介記事はこちら

基本的にはCCの内容。ゲーム開始時のこと、勝利をめざした戦い方(サイドボーディング含む)、そして、Arcane Barrierをいかに突破するか、ということにフォーカスしている。

ゲーム開始時に心にとめておくこと
ライフが少ないこと。
ふつうのヒーローは40点だが、Kanoは30点スタート。
この不利な状況で始まっていることを忘れず、しかし、時間の法則はこちらが握っているという意識を。

マッチアップとサイドボーディング
CCでは、お互いヒーローを公開してから、装備やデッキのサイドボーディングを行う。一般的な理解(推定できること)として、GuardianはWarriorよりBlueカウントを多く持っている。つまり、Arcane Barrierでこちらのダメージをかわしやすい。Warriorはアグレッシブなので、こちらがブロックしなければならない状況が多くなれば、反撃を準備する余裕がなくなってしまう。

ピッチカーブの低いアグレッシブなデッキ相手では、コンボにこだわる必要はない。が、後に続くなにかを強化して相手を倒せる可能性のあるカード(注 この当時Activatorと分類されていた)はとても重要。具体的にはAether Flare、Lesson in Lava、Reverberateのようなもの。さらに、防御力が2以下のカードはサイドアウトする。

より高いピッチとArcane BarrierをもってるBravoやDashとの対戦では、コンボに集中すべき。理由は、そのほかの呪文では3~4のArcane Barrierを超えていけないから。Crucible of Aetherweaveの能力のコストにコンボのためのカードをピッチして(stackingして)準備していく。Activatorに分類されるカードたちがあまり重要でなくなる。防御力2のカードをそこまでデッキからはずす必要もなくなる。

とはいえ、ヒーローをみただけですべてがわかるわけではない。そのヒーローにはどんなアーキタイプがありえるか、まで熟知してのぞむ必要がある。

サイドアウトしたとき、デッキ枚数は60枚にするべき。
その理由はふたつ。試合を決めるカードをできるだけ早くみつけられる、ということと、コンボを達成するためのターン数を減らすためだ。

Kanoにもプレイスタイルはいくつかある。
数ターンのわずかな時間で40点けずりきる場合もあれば、ねばってねばって後半の1ターンで致死ダメージをたたきこむ場合もある。相手をみて、自分のプレイスタイルを決める。そして、相手が使用している装備品にはいくつのArcane Barrierがあるかは絶対に把握しておく。

0~2のArcane Barrier
0~2のArcane Barrierを使っている相手は、あまりArcane Barrierを重要と思っていない。そんな相手のゲームプランはアグレッシブであり、こちらにブロックさせて手札を消費させテンポを維持する、ということ。
Kano側として、じっくり取り戻す動きの例が以下。

相手のターン3枚でブロックする

自分のターン 残してたダメージ呪文をArsenalにおく
↓ 
さらに次の相手のターン、3枚でブロックして、青いカードを1枚のこす

自分のターン Crucible of Aetherweaveつきでダメージ呪文をプレイする(注:1リソースがcrucible+2ソースで呪文)

くりかえす

当時はKatsu(agro)、Azalea、Chaneがよく0~2だったもよう。

Arcane Barrier 3
Arcane Barrier 3は特別。なぜなら、それは多くの重要な分岐点になるから。
理由1 1枚の青いピッチで支払える最大のブロックである。
  毎ターン1~2枚の青いカードをひけるのなら、もっとも効果的なArcane Barrierを供給できる装備品のセットとなる。
理由2 だいたいWizardが使っているダメージ呪文の、素のダメージが3点である。
 Crucible of Aetherweaveによって、4点になるカードもある(Sonic Boom やLesson in Lava)が、防御を積極的にしなければならない状況ではActivatorを防御に使ったりテンポをとられてしまう。

素でArcane Barrier 3を超えてダメージを与えることができるカード(Voltic Bolt や Aether Spindleのようなもの)もあるが、ゲーム中盤で多少けずっても足りない。相手が動き始めてしまう前にコンボを準備をして始動しなければならない。

Arcane Barrier 3をもつ敵の壁を超えるのは難しい。そして、多くのデッキはAcane Barrier 3であり、環境にWizardが闊歩している場合は特にだ。けれど、その装備セットを使っている理由はArcane damageを防ぐこと以外にはほぼない。

対戦相手は、Arcane Barrierを使うためには手札からピッチするしかない。ハイブリッド型のWarriorでは、Arcane Barrier 3の装備を持っていることがある。が、手札は赤4枚だったりして、結果Arcane Barrierがないようにふるまうか、手札を3枚使うことになる。これは、どっちになっても、こちらにとってよいほうにはたらく。アグレッシブなGuardianデッキもArcane Barrier 3を持っている。そして、多くのArcane Barrierを賄える青いカードをもっているが、攻撃の圧力はWarriorほどではない。防御するためにピッチするカードがなくなった彼らのターンエンドに(インスタントタイミングで)自由に攻撃できて、3~6点のダメージを与えられる。でも、このやりとりでは結局Arcane Barrier 0~2のときと同じようなダメージ交換がおこなわれる。

Arcane Barrier 3を越えるためには、デッキにコンボのピースをいれること。
相手の防御を(大幅に)超えた追加の勝ち筋が必要になる。

当時のArcane Barrier 3
ミッドレンジデッキの多く。特にDorinthea(ハイブリッド)、Rhinar、Viserai(ミッドレンジ)。

Arcane Barrier 4以上
4以上のArcane Barrierを使っている相手とはつまり、こちらの呪文に対して相当心配している相手。そして、強い装備品をはずしてしまっている(Mechanologist と Wizardをのぞく。これらはふつうに3~4のArcane Barrierをもっている)。こうなると、Activatorをほとんど完全に防がれてしまうし、一部の呪文がわずかに通るくらいになる。ダメージは通らないうえ、相手はArcane Barrierのためにピッチしてゲーム後半のためにstackingできることになる。ゲームが長引くほど危険になる。

戦い方 その1
Arcane Barrierをフルで運用しようとすれば、相手は常に手札2枚をピッチする。つまり、返しのターンは手札2枚となる。たいていのコントロールは手札2枚でも活動できるように構築されているが、弱めの攻撃になってしまうターンもある。そういうふうになった相手のターンがチャンスで、防御札のないところでダメージを与える。こちらのターンでは相手に防御するように仕向けて、次のターンの攻撃力を落として、そのターンに反撃する。これでMechanologistとか、高いArcane Barrierとアグレッシブさを兼ね備えたデッキをスローダウンさせられる。

戦い方 その2
コンボを目指す。たとえArcane Barrier 4でも、古典的なWizardのOTKの一部を防げるにすぎない。当時の積極ピッチ要員は、Stir the AetherwindsとForked Lightningと Blazing Aether。ピッチの理由が効果のないCrucible of Aetherweaveだとしてもかまわない。コンボ狙いのカードがいくつかの青いカードといっしょに並ぶようにピッチしよう。ピッチしたカードが見え始めたらコンボ始動である。相手のターン中にトップデッキからのコンボを開始を安定してできる進化した構成もある(注:Kanoの能力かStorm Stridersから)が、初心者においては、かわりにTimesnap Potionや Energy Potionを使って自分のターンにコンボを発動してみよう。

理想的には、両方の戦略をまぜて使うべきである。コンボに向かうことが常に最善の選択ではない。Wizardにとって、最も難しいのが高ピッチでArcane Barrier 4のデッキとのマッチアップだが、戦い方をを学ぶにはよい相手である。

当時のArcane Barrier 4 
BravoやDash、Kano。

補足 Kano算をしてみよう
2枚のBlazing Aether を 1枚の Stir the Aetherwinds と Forked Lightningにあわせると、それぞれ3点防がれても27点与えることになる。
ヒント:というか、Crucible of Aetherweaveも使う。

Arcanite Skullcapについて
これは、装備品の中で、最大のArcane Barrierを持っている。が、Wizardの視点からすると、これはArcane Barrierがないといってもいい。もし、相手がこれを使っていて、ほかにArcane Barrierをもつ装備品をつけていなかったら、
Arcane Barrier 0~2と戦っているとして戦ってよい。(注 このへん直観的ではない(少なくとも自分には)が、Arcane Barrierについての理解をうながすことになる。)

補足
ひとつのArcane Barrierは、ひとつのArcane damageに対して一度しか使えない。つまり、発生源ひとつのArcane damage3点に対して、「Arcane Barrier 1」の装備品ひとつだけを単独で3回使って防ぐ、ということはできない。Arcane barrierをもつ複数の装備品を使用しなければならないので、すべて防ぐにはArcane Barrier 1の装備品なら別々のものを3つ使うことになる。Arcane Barrier 3の装備品があればひとつでも可能。じゃあ、数字の大きいArcane Barrierをもっていけばいいじゃん、と思いがちだが、常にそうではない。Arcanite Skullcapだけかぶって、WizardやRunebladeと遊びに行った場合、Skullcapを発動するには常にリソース3支払う必要がある。それが1点や2点のArcane damageを防ぐためであっても。「Arcane Barrier 3」とは、あくまでもリソース3点支払って3点(まで)防ぐという効果。Skullcapにリソース1点支払って1点防ぐようなことはできない。Arcane Barrier 1のほうが大事、というのはRuneblade戦のほうが重要かもしれない。

練習して上達するということ
Wizardのすることはすべて状況によって変化する。サイドボーディングもゲームプランも勝利条件も。なので、Wizardの戦略についてすべてを記載することはできない。多くに受け入れられている一般的なアドバイスしかできない。自分が通っている地域のカードゲームショップのCCのコミュニティーにあわせていくしかない。

Wizard練習のコツは以下。
役に立つかどうかもわからないおかしなプレイをしてみて、自分にとってうまくはたらくやりかたをみつける。
(注:頭で考えていてもわからないことばかり(自分はそうだった)ので、   実際に手とカードと、もちろん頭を動かしてみることと思われる。)
相手のターンに動くのが最もよいタイミングだと伝えているけど、それを正しく理解するには相当な数の失敗が必要だ。

意識的にマーカーになるカードを使うようにしよう。
(注:カードをマークドの扱いになるような細工をするということではないので注意!)
 デッキが1周したことをしめす目印になるカードのこと。具体的には、Chain Lightningを1枚挿ししたり、別の青いカードでもいいから自分にだけわかる目印を決めておく。このテクニックを使うことで、デッキの枚数を数えなくてもよくなる。

Guardian相手に戦う。
 Guardianは、それほど強くないプレッシャーのもとで、いつ相手のデッキが動き始めるか、どのように手札を使わせるか、どのように最高のOTKを準備するかを教えてくれるデッキだ。経験を積んだKanoプレイヤーでも勝つのは容易でないが、かなり教育的だし、とてもおすすめ。

絶対にあきらめるな。
 Wizardは多くのデッキの中でもっとも技術的に高い階層にあると言われているし、初心者的には多くの挑戦的な出会いに期待すべきだ。とても困難で、意味もなさないような気がするだろうけど、続けることだ。(注:最近では、さらにIyslanderというとっつきやすいWizardもでてきてしまったので。)どのようにうごけばいいかわかってしまえば、最も確実でやりがいのあるものだ。

・・・これでも抜粋で、もとの記事にはもっと情報がある、というところでおしまい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?