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flesh and blood : Kano

WizardのKanoのはなし。

Arcane Risingで登場。
non-attack actionによるArcane damageを相手に叩き込んで勝つのだ。

DN時代に関連記事は5本も書いているという推しのひとり。
(記事に内容があるとはいっていない)

Steven Young氏のKanoに関する基本の記事がふたつあるが、とりあえず下記の1本目から、さらに一部を自分なりに整理整頓。

Based on
FAB101: KANO AND THE WIZARD CLASS
by Steven Young
2nd April 2021 

この101の記事の冒頭で、当時cruまでで唯一だったWizard、Kanoのことを

通常の防御を無意味にするArcane damage
自由を得た代償として、他のheroより10点もライフが低いし、時間のルールを壊すので、複雑さは相当
Wizardは気弱な人には向かない

としている。

ライフが10少ない30(ふつう40)、なのはオトナのKano。
Blitzではライフ総量15(ふつう20)からスタート。

時間のルールを壊す、というのは、Instantのこと。ついついMtGからきているとInstantのイメージはもっちゃっている。いつでも、自分のターンでも相手のターンでも唱えられるのは一緒。ただちに(先に)解決されるし。でも、fabにはアクションポイント→go againという特徴があるので、いちおう注釈としては、Instantはアクションポイントなしで唱えられる(行動できる)、ということだとわかるのに時間がかかりましたった。唱えるのに必要なリソースポイントはピッチなどして捻出しましょう(当たり前)。

実際、Kanoだけじゃないけど、デッキの動きがわかるには時間がかかるし、
それぞれのカードの連携を考えて、ピッチするカードの選択、順番を決めないといけない(らしい)という、相当マニア?向けなのかなとか。ピッチしたカードはメモしておく、というのは2周めの大爆発がありえる、ということ。次にまわってきたときの手掛かりになるカードもいれたりしてるとのこと。

アーキタイプとしては、コンボ・コントロール・OTK(ワンターンキル)が挙げられている。

通常の装備品での防御や、カードによる防御が困難なArcane damageに対して、NullruneシリーズというArcane Barrierをもった装備品が登場。相手がKanoやViseraiだとみた瞬間、そちらの装備をすることになるのでしょう。

文章はこう。
Arcane Barrier 1
(If your hero would be dealt arcane damage, you may pay [one resource point] instead.
If you do, prevent 1 arcane damage that source would deal.)

なんか、いっぱいポイント払えばいっぱい防げそうに見えたりもするが、
Arcane Barrier自体は、ひとつのArcane damageに対して一度しか使えないのです。ひとつの発生源に対して、「Arcane Barrier 1」の装備品ひとつを3回使って3点防ぐ、ということはできない。つまり、大きなダメージを防ぐためには、Arcane Barrierをもつ複数の装備品を使用しなければならない。
たとえば、5点のArcane damageがひとつの呪文からとんでくるとして、
Arcane Barrier 1をもつ装備品を5個持っていたら、5点のリソースポイントをだせれば、装備品をすべて使ってすべてのダメージを防げることになる。
Arcane Barrier 1の装備品3個なら、たとえピッチして5点だせても3点までしか防げない。装備品がたくさんあっても、次のターンのことを考えて何点かくらうこともある。Kanoからすれば、相手の装備品(でうけられる)以上のダメージを出せれば、相手が(全力でピッチしたとしても)そのすべてを乗り越えてダメージを与えられる(だいぶ減るだろうけど)、ということになる。

Stevenの指摘(Strategy tip)では、(Kanoの)相手はブロックする(Arcane Barrierを使う)ためにピッチしなきゃならず、カードは墓地じゃなくてデッキの底にいく。つまり、Wizardは相手を疲弊(fatigue)させるのが苦手であり、ゲーム後半は独特な対応をする必要がある。とのことで、おそらくBruteのRhinarとか(ブロックを誘ってカードを墓地送りにする)がfatigue戦術なのかもしれない。ピッチされたカードはまた使われるかもしれない、ということなら、Kanoもあとで使うつもりでピッチしてはいる。

ここまで蛇足がすぎるが、大事なことなので・・・

ようやくKano本人のはなし。
Kanoの能力は、
Instant - [three resource points]:
Look at the top card of your deck.
If it's a 'non-attack' action card, you may banish it.
If you do, you may play it this turn as though it were an instant.

Instant(リソースポイント3)
デッキトップをみる。
それがnon-attack actionカードなら、Banishしてもよい。
そうしたなら、このターンの間、それをInstantとして唱えてもよい。

・・・こういうのもすぐ理解できるひとがうらやましい。Stevenがちゃんと説明してくれているが、相手のターンを含めていつでもリソース3点払ってデッキトップを見ることができて、見つけたカードを(Banish zoneから)Instantとして唱える事ができる。ダメージの補助、コンボ成立、とどめのすべてに有用である。相手のターンエンド(相手が防御することができない)にダメージを与えることができるのが、とても効率的で、Kanoのライフが他とちがって30である理由でもある。

そしてKanoの専用武器であるCrucible of Aetherweaveは、Instantのaction typeをもっているが、単純に次のダメージに+1点するのみ。
テキストは以下。

Once per Turn Instant -[one resource point]) :
The next card you play this turn with an effect that deals arcane damage, instead deals that much arcane damage plus 1.

1点だけだけど、適正なカードとあわさると強力である。けっこう、「先に与えた分だけ与える」みたいな効果のカードがあるし、Forked Lightningのテキストが、なぜ

Deal 2 arcane damage to target hero.
Deal 2 arcane damage to target hero.

と2行にわけて書かれているのか、と考えると、1点増やすだけで、トータルで2点buffされる(buffが倍になる)、ということになるわけで、おそろしいことです。大事なことだから2回言う、というのは間違いではないようだ。

そして、KanoのSpecializationであるBlazing Aetherなんて、
Deal X arcane damage to target hero, where X is the amount of arcane damage you have dealt to that hero this turn.
このターンにすでに与えたダメージを、また与えるんですって。こんな効果だから、1ターンに40~50点叩き出せることもあるってことで、そんなの胸アツすぎるってわけで。

さらに解説として、Kanoの使うカードを、ダメージ、アクチベイター、コンボに分類して説明してくれているし、装備品のことも説明してくれている。
履物のStorm Stridersが必需品っぽいけど、いまから手に入らなそう・・・
この記事じゃなくて関係ないけど、装備品をloadoutって書いてる人もいて、知らない言葉だったしなにか気に入っている。(自分的に)ここまでで十分おなかいっぱい(訳した時も)なので、101の後半は後で。

101におけるStevenの最後のメッセージは、
「経験をつんで、微妙なブロックのバランスや相手のターンにプレイすることを学んでください。」
であり、
新人Wizardたちへ、
「負けてこい!」
と言ってくれている。

自分でも思ったけど、(天性の資質もちや歴戦の手練れでなければ)Wizardはマスターするのが相当むずかしいんじゃ?と。でも、いちどゲームできるようになれば、二度と同じ展開はない。ってことは、おもしろいってことだよなと。
負けるのが好きなひとなんていないけど、使いこなせるようになるまでは負けても使い続けて、そしていつか常勝Wizardになろうぜ、っていうことかなと。

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