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flesh and blood : Kano 完璧なピッチ


物理ではない、Arcane damageで戦うWizardは、fabの中でもその戦い方が独特なキャラクターだ。ヒーローごとに戦い方がうまい具合にばらけているのがこのゲームの魅力ともいえる。Wizardの筆頭としておきたいKanoは、そのプレイスタイルを自分のものにするには、相当の研鑽をつみ、コツをつかんでいく必要があるヒーローだと思っている。使いこなすには時間がかかると思ったほうがいいため、Kanoを考慮する場合、彼をメインにしたいという野望は内に秘めて、気軽に遊べるヒーロー(誰とはいわない)のデッキを組んでおいて、ふだんはそちらで遊んだりしつつ、Kanoについてはこつこつ練習をしたり、先人たちの記事を参考にしていく必要があるかも。

実際、Kanoを使いこなすにはpitch stackingの技術が不可欠である。そのあたりのコツを解説しているRathe Timesの記事の抜粋。例のごとく、直訳ではなく、内容を整理したうえで意訳になっている(完全に自分用スタンス)。

PITCH PERFECT: LEARNING TO PITCH STACK WITH KANO
by Frank Boothroyd
14th March 2023

まず、fabのルールにおいて、参入初期にみすごされがちな重要ポイントが、
「リソースを捻出するためにピッチしたカードは自分のデッキボトムにもどる」、ということ。そして、fabではデッキシャッフルの効果も多くないことから、「デッキボトムに戻ったカードは、その順番でまたあらわれてくる」、ということ。これらのことから、pitch stackingという考えが確立され、2周目を上手に構築してより勝利を確実なものにすることができるようになっている。ゲーム中に行われる許された積み込み?でも、積み込みっていうとまだイメージが悪いか。でも、これは技術。Kanoだけでなく、たとえばDromai、Iyslander、Oldhim、Bravo、Arakniのように多くのヒーローで、pitch srackingは後半戦を勝利につながる状態にできる不可欠なスキルである。

そして、Kanoの能力。
いつでもリソース3点ピッチすることで自分のデッキトップのカードをみさせてくれる。もしそれが「non-attack」actionカードならば、それをバニッシュし、そのターンにインスタントであるかのようにプレイすることができる。
この能力が、Iyslander, Stormbindとはちがって、Kanoがattack actionカードをプレイしない理由となる。attack actionカードがあると、それらはKanoの能力でデッキトップみるときのじゃまになるからだ。本来、大苦手のOasis RespiteのようなカードをカウンターできるAetherizeのようなカードは有用にみえるが、attack actionカードと同じ理由でプレイアブルではない。
一方で、自身の能力とかみあうoptというキーワードは有用である。だもんで、Eye of Ophidia、Gaze the Ages、そしてAether Spindleのようなカードが相変わらずKanoの構築の主軸に残っている。

以下、記事内の章立て

1.2周目をみる
2.正念場
3.よい習慣をつける
4.カードを数える
5.よくあるまちがい
6.たすけて!なんかうまくいかないんだけど!
7.Potion of Deja Vu
8.異なる方向性


1.2周目をみる
 2周目を認識する、という意識。
 2周目に入ったと認識できるカードを記憶。

2.正念場
 ゲーム中にコンボを構築するために、pitch stackを記憶する方法
 コンボピースを1単語、青いカードは枚数で記憶する
(注意:青くてもコンボピースになるものは単語で記憶すること)
 ひとり練習と、goldfishing(たぶんGeneration Of Little Descriptions For Improving and Sustaining Health:健康を改善して維持するための短い記述をする)。→気づきをメモする、ということと思われる。

3.よい習慣をつける
 ボトムに戻すときの順番のこと。
 Tome of Aetherwind、Tome of Fyendal、そしてGaze the Agesは、青いカード(できれば2枚)の前におく。

4.カードを数える
 2周目がいつ始まるのか正確に知る方法
 ゲーム開始時は4。
 ドローするたび、optしてカードをデッキボトムに送ったとき、もしくは、Kanoのヒーロー能力でカードをバニッシュしたときに1つずつ増える。
 もちろん、ターンエンドにドローしてひいた枚数増える。
 これが60になれば2周目。

5.よくあるミス
 ・stackを忘れてしまうこと
  忘れても3章のよい癖がついていれば
       そこまでひどいことにならないし、思い出すてがかりはある。
 ・後続との連携がとぎれてしまうカードの扱い
        potionたちやImperial Edictのようなnon-attack action
        Eye of Ophidiaも
  これらを意識し、それらをはじきとばせるカードや
        装備品(Ragamuffin’s Hat)を準備する。
 ・ボトム妨害(Guardian、Arcane Barrierにピッチさせられる)の件
  こちらのArcane Barrierへのピッチも有効なstackingに変えられる意識
 ・Arakniの能力も逆に利用する(Eradicate)

6.たすけて!なんかうまくいかないんだけど!
 序盤に青いカードをみすぎてしまったなら・・・
 stackが赤すぎるなら・・・
 stackはいいけれど、青いカードで分断されているなら・・・
などということがおきて、自分で対処できないときに読むとよいと思う章。

7.Potion of Deja Vu
 Potion of Deja Vuが輝く場面について
  stackしたコンボピースをうっかりドローしちゃったとき
  青いカードが後に続いていないTomeを修正する
  おなじ青いカードのセットで、ふたつのコンボを発動させる

8.異なる方向性
 別のプレイヤーの記憶法
  偉大な記憶術者を知る

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Frankも、何度も述べているが、練習が大事、そしてgoldfishingを常にする。でも、実戦に勝るものもない。

この記事にかぎらず、カードの挙動がすぐにのみこめないのは、経験値不足に他ならないのであって、最初わからなくても、遊んでいるうちに、理解できる時が来る(はず)。

いかんせん、「スタック」って言うと、インスタントで対応したイメージがこびりついているが(MtG脳)、pitch stackingの「stack」は、デッキボトムに戻すときの順番の操作である、ということで。

今回の記事は、まずまず長いガイドで、ある程度Kanoの経験があって、うまくいかないな~っていう人が読んで、その上で実行できる場合、とても役立つのかなと思った。訳出しても長く、サマライズしても長かったので、具体例なんて載せられず、自分が内容を思い出す助けになる程度の箇条書きしか載せていない。各章もしくは2つの章ごとくらいで別々に記事にできるくらいの内容と思う(Kano好きバイアス)。実際にカードを動かしながら取り組むとよさそう。

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