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【教育】新指導要領 英語の学習評価どう変わる? #1

 こんにちは、ナカちゃんです。

大先輩の白さんが、早速国語の評価についてわかりやすい記事を書いてくれました。

じゃ、英語はどうなの?

ということで、今日は新しい英語の評価について書かせてください。

1回目は、評価と評定って、どう変わるの? を、ざっくりとまとめます。

1 これまでの評価と評定

今年までの教科書は、成績をつけるために、授業やテストなどで4つの面を評価してきました。

①関心・意欲・態度 ⇒ コミュニケーションへの関心・意欲・態度

 コミュニケーションに関心を持ち、積極的に言語活動を行いコミュニケーションを図ろうとする。

②思考・判断・表現 ⇒ 外国語表現の能力

 外国語で話したり書いたりして、自分の考えなどを表現している。

③技能 ⇒ 外国語理解の能力

 外国語を聞いたり読んだりして、話し手や書き手の意向などを理解している。

④知識・理解 ⇒ 言語や文化についての知識・理解

 外国語の学習を通じて、言語やその運用についての知識を身につけているとともに、その背景にある文化などを理解している。

 (評価規準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料(中学校 外国語)から作成)

 英語は、4技能(話す、聞く、読む、書く)が必要だと言われていますが、実は、この4技能で評価されているわけではないのですね。それぞれの観点の中に、4技能が含まれているのです。例えば、表現を考えてみると、「話す、読む、書く」ことで、自分の考えを表す。理解は、「読む」だけではなく、「聞く」ことも理解に含まれます。言語・文化に至っては、「言語知識」(要するに単語の知識ですね)や「文法知識」だけではなく、「なぜそうなるのか」などの文化的背景にまで理解があるかどうかを観るわけです。

 ですから、「定期テスト」でみられる範囲は、とても狭く、限られています。日常のテストや授業の参加、スピーキングテスト、リスニングテストなど「実技テスト」も必要になります。

 それらのテストで出てきた点数や達成率で、A、B, C の評価がつけられて、その4つの評価の達成度から、1,2,3,4,5の評定がつきます。いわゆる、「成績」というのは、1~5の評定のことを指しているのです。実際に、高校入試で使われるのは、評定の数字です。

2 新しい観点別学習評価はどんなもの?

今までの4つの観点が、3観点になりますよ、と言われていますが、「学力の3要素」に観点を整理した、というのがそもそも。

 評価は、学習指導の充実と、学習者が学習内容を確実に定着させるために行うもの、と定義されています。

 で、新しい3観点

 ① 知識 及び 技能 ⇒ 4技能を使って、実際のコミュニケーションの場面で何ができるようになったかを評価する。

② 思考力・判断力・表現力 ⇒ 身近な話題について、考えや気持ちを伝える、聞いたり読んだりしたことをもとに、自分の考えを話したり、書いたりする。

③ 主体的に学習に取り組む態度 ⇒相手を配慮して、聞いたり読んだり、自分の意見を書いたり、話したりする。主体的に英語でコミュニケーションを図ろうとしている。

 「話すこと」の内容が、「やりとり」と「発表」に分かれて、より具体的に例示されています。

3 変化のポイント

① 語彙数(単語の数)が増えます。1200語から、1600~1800語に単語の数が増えます。

②文法の勉強内容が増えます ⇒ 仮定法、現在完了進行形など、高校で学習していたものが、中学校に降りてきます。

「目的・場面・状況」を踏まえて、会話する能力、それらの変化に応じて、「使える力」を育てるのだそうです。

④発信力の育成 ⇒ 下書き、練習、発表のスピーチだけではなく、即興のやりとりや発表、まとまりのある内容を、その場で話す、書くことも取り組ませる内容になります。


では、「どうやって、先生方は評価・評定をつけるの?」 と、誰しもが思いますよね?

 次回は、「具体的な評価方法」について ご説明しますね。

 それでは、また!!



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