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新任の先生が心折れる日々

Twitterのつぶやきに流れる新任の先生のコメント

4月、5月と過ぎて、慌ただしい学校生活が回り始め、Twitterでも新任の先生の「1年でやめる」などのツイートを見かけるようになりました。

理由としては

1 あまりにも多くて重い仕事量
2 経験もないのに厳しい生徒実態に対応していかなければならない重責
3 それらが複合的に積み重なり、保護者や先輩の先生から未熟さを指摘されて精神的に追い込まれている状況


がうかがえました。

あなたは悪くない

結論的に言って、「あなたは全く悪くない」です。

悪いのは、こんなにも多忙でこんなにも問題が複雑で広範囲、かつ深刻な生徒実態になってしまった教育現場なのに、基本的なシステムは30~40年も変わらない学校現場なんです。

普通の民間企業なら、いきなり「担任」「授業」「保護者対応」みたいなことがありません。

きちんと人材を育成するシステムも人的配置もないままに放り込まれているのです。

これでは特別な能力の高い人以外、適応することはできないですよね。

それなのに、それ相応の結果を求められる・・・。

これは異常だと思うのです。

なので、うまくいかないのは、当たり前、正常なのです。

あなたは悪くないです。

じゃあ、どうしたらいいの?

でも、そんな中、どうしたらいいのでしょうか?

私も悪戦苦闘してきました。厳しい生徒実態の学校を歴任してきました。私ほどのキャリアの人はなかなかいませんww

泣いたことも、放り投げたかったことも、逃げたかったこともありました。

どれほどやめようと思ったことでしょう。

どうにかやめなくて済んだのはなぜかを分析してみました。

(1)元々の性格がおおざっぱで外交的
人よりは鈍かったです(汗 それから人に何でもしゃべる・・・・。これは大きな要素だったかもしれません。

(2)愚痴を言いあう仲間の存在
これは恵まれていました。大量採用時代だったので、同じような境遇の人があちこちにいて、みんなで愚痴っていました。

(3)どうにもならない問題は早めに信頼できるベテランの先生に相談
これに尽きます。そういう人をよく観察して、頼るしかありません。うちの娘も小学校の教員をしていますが、大抵行き詰まったら、こうアドバイスして、その都度助けられています。
「信頼できる」先生を見抜くのも大変ですが・・・

(4)気分転換できるモノを持つ
音楽を聴いたり、お菓子作りに没頭したり・・・。一番良いのは運動でした。頭を切り替えるのは一番運動が良いようです。そんな暇ないと思いますが・・・。
ゲームでも動画視聴でも良いと思います。完全に頭を切り替えるのです。

(5)学校全体の問題にしてもらう
上記のことでもどうにもならない場合、そういう場合が大半だと思いますが、もう学校全体の問題にしてもらう勢いで動いてください。
どうせやめようと思っているなら、やるだけのことはやるのです。
管理職に相談してください。その場合、自分のベストを尽くしていることをきちんと並べましょう。精神的に追い込まれているのなら、心療内科受診も考えていると添えましょう。それぐらい現場は厳しいのです。
私も大きな問題にすればするほど、周囲の先生が協力してくれて、非常に精神的に落ち着きました。
学校組織で取り組んでいる、ということが孤立感を生まないで、同僚に支えられているという気持ちになり、なんとかやっていけたと思っています。

そんなことやってもうまくいかないのは、学校自体の組織力が低下している証拠でしょうね。

だって、教員不足で、管理職の先生が授業をしているくらいなので・・・

あり得ないと思います・・・・

こんなにカリキュラム過積載で、教員の仕事が複雑多様になり、さらに生徒実態も年々厳しくなっている教育現場では、もう1学級20人じゃないと小学校、中学校は立ちゆかないのではないでしょうか。

あなたは悪くないです。

悪いのは、教育現場の実態の厳しさです。

それゆえ、若手が現場を去って行くのを無理に引き留めることはできません・・・・。残念で仕方ありません。

せめて教育の最重要条件である、教員の待遇が早期に改善されるよう、こうやって記事を書くしかないです・・・。

※その他、また学級崩壊については記事にする予定です。


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