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day164 アウトプットが必要な本当の理由。

先日、旦那さんが社内研修を受けた。ふーん、で?という話なのだが、連休明けには社長に報告書を提出する必要があるという。

ほー、書けばいいやん、と思うのだが、旦那さんは文章を書くのが苦手だと言う。
それで、書き方をレクチャーしてほしいとのこと。

そんなわけで今日は、朝からTSUTAYAの中にあるカフェで、報告書作成講座。

報告書に限らず、文書作成というものは大体うっすら決まりがあるように思う。
そもそも社長に報告するための文書であれば、社長が何を聞きたいのかを想像できれば、あとはこっちのものだ。

たまに、書記のように、研修会で聞いた内容をまとめて提出する人もいる。
わたしの主催する講座を受講した方のブログでも、一度そんな記事を見かけたことがあった。
(さすがに内容まる見せは転載と同じことなので、注意して下げさせた)

話を戻すが、社長が聞きたいのは研修会の内容ではない。聞きたいのは、お前の心の中のほうだ!

一応さらりと説明すると、まずは事実の報告を先に書く。いつ何処で誰が何を?という部分だ。ニュースなどでも最初に伝えるのはこの部分だということを意識していただきたい。

そして、どんなことを聞いたのか?という部分に関しては、サラリとひと言でまとめる力が必要だ。
友人が今日の出来事を話すとき、ダラダラくどくど概要のみを説明されたら、恐らく苛つくだろう。それと同じことをしてはならないのだ。
少なくとも社長は、概要なんぞ丁寧にプレゼンされても仕方ないどころか、腹を立ててしまうに決まっている。

例えば、夕食を食べに行ったことを伝えるときなら。
『昨日中華料理屋さんに行って美味しい春巻きに出逢った!』くらいで止めておけばいい話を、『〇〇駅から徒歩10分の〇〇という中華料理屋さんに行って、窓際の席に座って、最初は〇〇を注文して、、』みたいに、それで結局言いたいことは何?となること。
別にあなたの体験をわたしが追体験する必要はないですごめんなさい、という感じだ。

社長にいちばん伝えるべきことは、研修会の中で自分が印象に残ったことと、そこで自分が感じたこと、そしてそれを踏まえて今後どのように活かすか?だ。
それ以上でも以下でもなく、社長はそこだけが知りたいはずだ。世の中の社長さん、違ってたらごめんなさいね。

タメになりましたー。みたいな報告なんて、自分の評価を下げるだけだ。
タメになった、勉強になった、有益だ、参考になった、などという言葉は、いっけん『報告できた感』が出せるが、社長目線で言うなら、どの部分がどのように?と返すだろう。
というより、もしこのレベルの報告書で満足している社長さんがいるなら、その会社を心配したい。


旦那さんが報告書を作成するために、もう一度資料やメモを見直して、頭の中を再整理する。
実は、この作業がいちばん重要なのだ。報告書を提出するということよりも、受講した人間がアウトプットするという作業を経て、より自分の中にインプットできるのだ。
それを、タメになりましたで済ませているようでは、インプットは完了しないだろう。

日々こうしてブログを書くことも、自分の内側をアウトプットすることでインプットさせる作業だ。
自分のことが分からない、という人は、まずどんなことでも感想文とか書いてみることをお勧めしたい。

なんだか今日はとても辛口で厳しめなブログとなったけれど、一応これでも元編集長ってことで。

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