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day35 クリスマスの記憶。

メリークリスマス!
今でこそクリスマスは毎年楽しんで過ごしているのだけれど、振り返ってみれば子供の頃、クリスマスはそんなに楽しい思い出はなかったことに気づく。

よくありがちな『サンタはいるのか?』問題。そもそも我が家には、サンタがやってくることはなかった。だから答えは『いない』の一択。朝起きて枕元にプレゼントとか、むしろ憧れたものである。

父親は菓子職人だった。子供の頃からケーキは身近な存在だったのだが、それは売れ残りのケーキを父親が持ち帰ってきたもの。
ケーキを買う、選ぶということは皆無だ。

クリスマスケーキは、父が仕事で作った大きいサイズのバタークリームのもの。それが2台あったこともある。父、母、兄ふたり。5人で年越しまでケーキを食べ続ける。バタークリームの重さもあり、なかなか消費しきれなかったという、あまり嬉しくない記憶。


小学校の高学年頃だったかと思う。サンタクロースがいないことは重々承知だったが、クリスマスプレゼントが枕元に置いてあることに憧れ、母親に一度ねだったことがあった。

母と一緒に店に行き、これが欲しいと伝え、その日は下見にて終了。

そしてクリスマスの朝、ではなく翌日の朝に、ご所望の品が枕元に置いてあった。

クリスマスでもサンタクロースでもなく、母が買ってきて枕元に置いた品であることは明白だ。それを見て、嬉しい気持ちより先に、母に気を遣わせてしまった申し訳なさがこみ上げた、そんなほろ苦い思い出。


今日は旦那さんと義両親と4人で手軽なクリスマスディナーを。プレゼント交換すら、もう何年もしていない。結婚20年目、欲しいものがあれば互いに自分で買うほうが良い、というスタンスだ。

それでもやっぱりクリスマスというイベントは大好きだ。相方さんと夜ごはんを食べるイブも、家族と自宅で過ごすクリスマスも、どちらも豊かでしあわせな時間。

サンタクロースがいてもいなくても。プレゼントがあってもなくても。クリスマスソングが至るところから流れ、目に映る装飾が赤や緑で華やかに変わる短い時間、ちょっとくらい浮かれてもいいと思っている。

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