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day55 デザインは素人でもできるのか?

デジタルが普及する以前、デザイナーは職人的な仕事だった。紙とペンで指示を出し、オペレーターが作業する世界。

その後デジタルが当たり前の世界になり、デザイナーが自分で制作するようになった。しかしながら、Adobe系のソフトや当時のMacを一式揃えるには高額な投資が必要で、ごく限られた人やデザイン事務所の専売特許的な仕事だった。

そんな時代を経て、今は一般人がAdobeCCを自宅のパソコンで使えるようになり、デザインというものが身近な存在になった。そのお陰で、わたしもフリーランスとして仕事できている。

時代はさらに進み、現在の素人デザイン業界(なんだそれ)を席巻しているのが、フリーで使えるアプリ、Canvaだ。
ということで今回のサムネイルは、スマホ版の無料版Canvaで制作してみた。

わたしはデザイナーとして印刷やデザインの会社で働き、また独立してフリーランスとして活動している。
Adobe系のソフトと共に歩み続けて20年以上。この辺については近々自己紹介を書くことにしようと思っている。

で、いわゆるノンデザイナーが増えている。それを喜ばしく思うべきか、危惧すべきか、悩みどころなのだ。

わたしが事業で掲げているミッションがある。

デザインで「世の中の価値観」を
高めることにより
世の中の「デザインに対する価値観」を
高めていく

とんちみたいなミッションなのだけれど、他に言い換える言葉が見つからない。


さまざまな人たちが、Canvaを通じてデザインに触れてくれることは、とても喜ばしく感じている。
そしてほとんど無料、しかもスマホで制作できてしまうという気軽さは、世の中にAdobeを布教する意味さえなくしてしまった。

だがしかし!

タイムラインにはびこる、ノンデザインの数々。これに関しては正直、頭を悩ませている。

Canvaの最初のほうに表示される、なんとなくオシャレっぽいテンプレートに、伝えたいことをただ乗せるだけの、なんともインスタントな投稿。

デザインの価値観を高めるとは、決して言えない状況だ。

『だって、わたしデザイナーじゃないし。別にいいじゃない、楽しくやってるんだから。モチベ下げないでくれる?』

という声が聞こえてきそうである。
いや、楽しくやってくれるのは実に結構なことだ。ぜひとも楽しく続けていただきたい。

しかしながら、ビジネスで使用している人たちに、ひとつ投げかけたいことがある。

あなたの思い、伝わってませんよ?
いやそれどころか誤解されますけど?

料理に例えて言うなら、いちごのショートケーキの上に焼きそばソースでデコレーションしてますよ?みたいなことを平気でやっている。実際の料理ならやらないことを、ノンデザインはやってしまいがちだ。

何故なら、
デザインについて学んでいないから。
本当にそのひと言に尽きる。

そして面白いことに、あなたは比較的うまくやれてるよ、という人に限って「わたしは大丈夫かな?」と心配し、わたしが懸念しているような人には、何故か届かないようだ。

素人でもデザインはできる。
そのためには学びが必要。

実は今、デザインの学びを届けようと準備している。
これだけCanvaが普及して、スマホやタブレットで操作し、画像で発信ができる時代。ちょっと学ぶだけで、見える世界がガラッと変わる体験をして欲しいのである。

そんな訳で、これから時折デザインについて思うことを書いていくつもりだ。デザインだけにとどまらない気もしているけれど。

実はInstagramのアカウントも取得した。
これから運用していくので、整い次第こちらでもお知らせすることにしようと思う。

日頃思いが届かない、あの人に届くことを信じよう。


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