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day173 デザイナーとクライアントの関係性は対等でなければ成立しない。

今日は、たまたまYouTubeで聴いた内容を基に、わたしの経験から思うところを書いていこう。

やっぱりハッピーちゃんなのかい!
というツッコミは歓迎しておく。笑
20分弱の音声なので、ぜひ聴き流していただきたい。

さてわたしがコレを聴いてクビモゲしたのは、ハッピーちゃんと逆の立場から。
デザイナーという仕事をしていると、時折こう思っているであろうクライアントさんと出会うことがあるのだ。

打ち合わせでヒアリングしても、なかなか本音を述べない。いやーデザイナーさんにお願いするの初めてなので分からなくてー、なんて言いながら、とにかくお任せします!デザイナーさんのセンスで!と言う人。

これ、正直言ってデザイナーとのコミュニケーションを拒絶しているのと同じだ。
その時のクライアントさんの頭の中は、動画の中のハッピーちゃんとほぼ同じであろうと思っている。何故なら、わたし自身も経験があるからだ。

相手は圧倒的プロ、自分は何も知らないど素人で、わたしごときが何をお伝えしたところで無駄オブ無駄に決まっているだろう。それなら最初からもう、プロに丸投げしたほうが、いいものができるに決まっている。わたしの希望なんてクソみたいなもんだ。

だいたい、こんなことを考えている。しかし敢えて言うなら、この考えのほうがクソである。

またたまに、逆サイドからマウント取ってくるクライアントさんもいらっしゃる。これは会社員時代だが、お金払ってるんだから、わたしの意見全部採用しなさいよ、的な人もいた。しかし、デザイナーはクライアントさんの奴隷ではないのである。

上に立ったり、下に立ったり。意見がなさすぎたり、我を通しすぎたり。
デザイナーが望むのは、平行な目線で、互いの意見を揉み合って、捏ねて捏ねてクリエイションする対等な立場だ。

デザイナーがデザインするにあたり、必要になるのはクライアントさんのアイディアや思いの部分。それを受けて、じゃあこんなのどうでしょうか?と提案するのがデザイナーだ。そこにまた、クライアントさんが要望を出す。それを繰り返してカタチにしていく。

稀に、要望ではなく『指示』を出してくるクライアントさんもいる。このフォントをコレにして欲しい、位置を5ミリずらして、この色を黒から赤に、みたいな、
それが必ずしも悪いとは言わないのだけれど、意図が不明な指示は、受けることができない。
何故ならこちらは、意図してそのフォントを使い、その位置に配置して、その色を選んでいるからだ。
なので、指示を出すときはその理由もセットで伝えていただきたい。そうすればこちらで、もっと良いアイディアに変えることも可能だからだ。

なんかもしかして、と思ったことがあった。
デザイナーに依頼するのが最善解だと解りつつも、どう頼めばいいのか分からないとか、わたしごときが、と思っていたり、という人が少なからず、いそうだなと。

だとしたら、デザイナーやデザインというものに対するハードルを、下げる必要性があるようにも感じる。

デザイナーは、自分ひとりでは到達できないアイディアを、カタチにできる伴走者だ。そしてクライアントさんのブランド価値を高めることができる存在でもある。

ひとりで困っていたり、自分ひとりでどうにかしようともがいているのなら、ちょっとだけでもデザイナーと話す機会を設けるのもアリだろう。そして、その機会を用意してあげられるのは、こちら側の仕事だ。

じぶん戦略会議、というメニューを用意している。これすらもハードルが高いのであれば、お茶会みたいな機会も用意してみようと考えている。

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