美しきものが生まれる、美しき手 -2017年開催・エルメスの手しごと展
先日、とあるブログサービスのアカウントを整理したら、未公開だったこの展覧会についての文章と写真がまるまる発掘されました。
今でもとても印象に残っている素敵な展覧会だったので、掲載することにしました。当時の様子を楽しんでいただけましたら嬉しいです♪
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開催をとても楽しみにしていた『エルメスの手しごと展 アトリエがやってきた』。3月9日(木)〜19日(日)という短い会期でしたが、最終日間近、職人の手仕事に魅了されてきました。
タイトルにもある通り、この展覧会の主役は、職人たちの手仕事。
ブランドの始まりでもある馬具の鞍職人、バッグを手がける皮革職人、たった1本の糸で仕上げるネクタイ縫製職人、と、エルメスのアトリエで働いている様々な職人たちが、アトリエを出て、私たちの目の前でものづくりをしてくれる、という、夢のような展覧会でした。
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会場になっていた表参道ヒルズ 地下3階「スペースオー」へ到着してびっくり。オープンして間もない時間というのに、中へ入ると、噂に聞いていた以上の来場者の数。ものすごい熱気です。
各職人ごとにブースが分かれていて、本当にすぐ目の前でその技を見ることができます。
職人一人ひとりの傍らには、通訳をしてくれる日本人スタッフが。
今、何の工程や作業をしているのか、見ている私たちにわかりやすく説明することに加え、ブースを取り囲むお客さんからの疑問に、非常に丁寧に答えてくれます。
磁器に絵付けをする職人のブースには、色見本や様々なイラストも。
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中でも私が最も感動し目を奪われたのは、
エルメスのスカーフ「カレ」を仕上げる、縁かがり職人の女性でした。
指先だけでくるっと縁をかがるのですが、その所作に無駄がなく、本当に吸い込まれるように見入ってしまいます。
シルク100%のカレ。
厳選した素材と精巧なデザインから始まり、多色摺の版画のように、いくつもの版を緻密に重ねてプリントを施します。その最後の最後の仕上げをするのが、縁かがり職人です。
作業しているときの手の汗が、できる限りスカーフに付着しないよう、正確に、美しく、かつスピーディに無駄なく仕上げる技は、 少なくとも1年、毎日毎日練習しないと身につかない、と職人が話してくださいました。
魔法のように、寸分違わずふんわりまあるくかがられた縁。
「アイロンがけする際は、そのふんわり具合をつぶさぬようにかけてほしい」と聞き、まだ手にも入れていないカレのアイロンがけのコツはしっかりマスターできたのでした。
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最後に、会場でいただいたフライヤー。図録のような充実した文章、かつ、広げて大判ポスターにもなるデザインです。
会場に置いていたカードタイプのフライヤーには、LINEへのQRコード。デジタルプロモーションにも力を入れているエルメスならではの仕掛けでした。
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表参道ヒルズからそのまま銀座へ移動して、銀座メゾンエルメスへ。
ここの最上階に完全予約制のミニシアターがあるのです!!!
展覧会に合わせて上映されることになった、エルメスのドキュメンタリー映画『Hearts and Crafts(ハート&クラフト)』を観て、素敵なフライヤーとステッカーをいただいてきました。
◉おまけ◉
表参道ヒルズの中央、大階段スペースにはフォトブースが。
横から眺めて、正面で見て、こうなってたのか!と、笑顔になります。
フォトブースにあったこのブランドロゴとアイコンだけでも
センスの良さを感じました。
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