娘、壊れてしまいました③の③
会社の指示には従う。
上司の言う事は絶対。
逆らわない。
歯を食いしばって耐える。
それがサラリーマン。
自分で選んだ道なのだから
何があっても我慢しなさい。
仕事に付いていけないことを
悩むのではなくて
どうしたら付いていけるかを
考えなさい。
仕事なんだから
お給料もらっているんだから
厳しいのは当たり前でしょう。
ここでくじけたら
何をやっても続かないよ。
・・・なんて言えるわけがない。
思っていても。
そんな時代じゃない。
私の時代とは違う。
私の育て方が悪かったのか。
持って生まれた娘の性格か。
今の時代と環境が娘をそうさせてしまったのか。
仕事内容は娘からしか
聞いていないから定かなのかはわからないけど
娘に聞いた限りでは
「そこまでしなくてはならないのか」と
思った事は確かで。
「たくさん学校に行かさせてくれたのに
ごめんなさい」
「お金もいっぱいかけてくれたのに
ごめんなさい」
「心配かけてごめんなさい」
・・・・そんなに謝らなくていいんだよ。
そんなん謝ることじゃないよ。
親として当然のことをしただけだよ。
心配するのが親なんだからさ。
あんたが何歳になってもあたしにとっては
ずーっと可愛い赤ん坊のままなんだからさ。
元気に生きていてくれればそれでいいんだ。
まだ25歳。先は長い長い。
ゆっくりと慌てずに
道を探していったらいい。
何が向いているかなんて
55歳の私にもまだわからないんだから。
しかしここだけの話
あたしが若いときなんか
当然勉強してないし
真面目に働いた記憶ないし
バイトも嫌になったらすぐ辞めちゃってたし
とにかく人生、食えたらいいや、くらいにしか
思ってなかったから
遊んでばっかだったのに
なんなん、親子でこの違いは。
誰に似たんだか、ねえ。
あんたには言わんけど
私が生きているうちは
全力で心配して
見守っていくよ。
頑張りなね。
いつかいいタイミング、必ず来るからさ。
自分でしっかり、チャンスつかむんやで。