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自作のベスト盤(カセットテープ)を友人と交換し合ったあの頃

アラフィフ世代以上のみなさん、好きなアーティストのベスト盤をカセットテープで自作したことありませんか?

昨日、TM NETWORKのことをつぶやいていて、思い出したことがありました。


TM NETWORKを聴くようになったのは、大学時代の友人の影響でした。彼女が「TM NETWORK ベストコレクション」を作ってプレゼントしてくれたのです。

今から30年以上前、CDが登場して間もない頃でした。当時、自分のお気に入りの曲を録音したカセットテープを、友達同士で交換するのが流行っていました。

シングルやアルバムをそのまま録音するだけじゃ芸がない。自分が持っているCDの中から曲を選んで、順番を考えて、自分だけのベスト盤を作るのです。今でいうなら、プレイリストを作るイメージかな。

プレイリストは、曲を入れ替えるのも曲順を変えるのも簡単だけど、アナログのカセットテープはそうはいきません。収録できる時間も決まっています。

一応、時間を計算して、片面に何曲入れるかを決めるのだけど、曲間の秒数とかちょっとした計算違いで、終わりが途中でブチっと切れちゃったりすることも。そうなると、またやり直しです。

録音するだけでもかなり時間がかかるのに、さらに曲名のリストをきれいにレタリングしている子もいれば、収録曲の解説がびっしりと綴られたノートをつけてくれた子もいました。

市販のベスト盤は、シングル曲や大ヒット曲が集められていることが多いけど、友人が作ったベスト盤には、当然、友人の好みが思いきり反映されています。

すごく気に入って繰り返し聴いていた曲が、コアなファンだけが知る隠れた名曲だと後から知ったこともありました。私は友人のカセットテープしか持っていないのに、なんだか得した気分でした。

あの頃は、音楽を聴くことに没頭していたなぁ。お気に入りのベスト盤を作るときも、友人からもらったテープを聴くときも。ただ、ただ音楽を聴くことに集中していたんですよね。

だから、当時聴いていた曲は、今でも歌詞をしっかり覚えているし、その曲を聴いていた頃の光景が鮮やかに浮かんでくる。

今は「ながら聴き」しかできないから、あの頃の自分がちょっぴりうらやましいです。

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