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自分の中の細かい部分に気づく練習

例えば、本当はやりたくないのに何も考えずにYESと言ってしまっていた、と後から気がつくこととかありませんか…?
みんなとお昼ごはんを食べに行ったけど、食べ始めてみると意外とお腹が空いてなくて、あまり食べられなかったとか。
気がついたら、いつのまにか足に打ち身のあざができていたとか。

気が付かないで過ごしてしまってることっていろいろあると思うのです。

もうひとつ、このくらいなら放っておけばいいや、という感覚ってありませんか?
生理前でお腹が重いけど、よくあることだし気にしないで仕事しようとか。
偏頭痛するけど、持病みたいなもんだし、今日やらなくちゃいけないことを進めないと、とか。
特に女性は、10代から40代にかけて、毎月かなりの量の出血を目にしていて、でもそれは病気とか怪我とかではなくて、生理という毎月おきまりの現象だと理解しちゃってるから、出血している事に対しては特におかしいとも大変だとも思わずに過ごしていますよね。
それがクセになっていて、少々の痛みや辛さをがまんしがちな傾向があると思います。もし男性が、生理痛のお腹の痛みと同等な腹痛を感じた場合、きっと保健室や病院に行くと思うんですよね。ところが女性は、ある程度はしょうがないと思って、痛み止めを飲んですましている場合が多いのではないかな。

そうやって、自分の中の変化に、ちょっと鈍感になっていく…。ちょっとしたキツさやツラさは、しょうがないとしてキープしてしまう…。このくらいなら大丈夫とか。
自分の心と身体が、健やかで満ち足りていて、まったく辛さがないということが、本来の健康な状態であることを、少し忘れかかってしまうのです。

そうした自分自身の繊細な部分に気付けるプラクティスとしても、ヨーガのアーサナは役立ちます。というか、人間は心の変化よりも、身体の変化の方が五感を使える分わかりやすいので、身体を使うアーサナは練習にもってこいなのです。

どんなヨーガ教室へ行ってもきっとやったことがあるであろう「ヴィラバドラーサナ1(日本語で戦士のポーズ1とか、英語でウォーリア1とか言われます)」は、初心者でも割りとそれっぽい形にもっていきやすいポーズです。

あ、でもヨーガのアーサナは、先生がやってるようにそれっぽくポーズをキメればいい、というものではないんですね。
完成形にあんまり近づかない場合、どこがどうなって自分の身体は先生みたいにはならないのかな?とか、先生が「こうならない場合はこっちを選択してくださいね」って言ってる意味は、どういうことなのかな?とか、ちゃんと考えてみましょう〜。

アーサナをする目的のひとつは、効かせたい場所(筋肉)がちゃんと効くように、脳から司令をだして身体を動かせるようになることです。
先のヴィラバドラー1で言うと、
・両足に均等に重心がのっているか
・両足の真ん中に上半身があるか
・後ろ足は、かかとまで着地して安定しているか
・前の足は、膝がかかとの真上にあり、まっすぐつま先方向を向いているか
・骨盤がかたよりなく並行で、正面(前足のつま先方向)を向いているか
・下腹部はひきしまっていて反り腰を防げているか
・両手を空に伸ばしている場合、肩はリラックスして下がっているか、体側は気持ちよく伸びているか
・上記が全て整った状態で、後ろ足の付け根が伸びているか、上半身はリラックスしているか、呼吸は深く心地よいか
・その時、心は安定していて健やかで、前向きな気持が湧き上がっているか

などなど、気にかけることは山ほどあるのです…!
どうですか?ヨーガ教室で限られた時間内に流れに乗って行うとき、これらを全部気にかけたことはありますか?私にはちょっとむずかしいです。どれかは欠けてしまってると思います。でもこういうことが、アーサナを通して、自分の中の繊細な部分を感じる練習になることは確かです。

ここまで書いてみて、もう一度自分に言い聞かせるような内容になってしまったけど、私も一生かけて探求する生徒なので、これもヨーガのプラクティスとして公開しますね(笑)。


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