ディナチャリア3 ガンドゥーシャ - アーユルヴェーダの学び
ガンドゥーシャ
英語ではOil Pullingと言うそうですが、オイルを口に含んで、くちゅくちゅうがいする(のどでごろごろするうがいではなくて)ことです。
使うオイル
まずオイルについては、アーユルヴェーダでベーシックにいろいろ使われるのが、キュアリングしたセサミオイルです。
細かくドーシャ別に何オイルがいい、とか言われることもありますが、ゴマがアレルギーでない限りセサミオイルで大丈夫。
例えばココナッツオイルじゃなきゃだめとか言われたら、お値段が高くて続けられなくなっちゃうかも知れない。そこの細かさよりも、継続するということがとっても大切です!
例えば他にも、何分続けるとか、温度は何度でとか、細かく言い出したらきりがないこと色々あるけど、なんといっても自分がちょうどよく継続可能であるというのを優先して選択していっていいと思います。どんなにセオリー通り正確にやっても、ずーっと毎日続けられないくらいなら、そこそこ適当でいいから毎日やった方がいい!
話が脱線しましたが、戻りまして。
セサミオイルのキュアリングは、成分と浸透が変わるので断然した方がいいけど、自宅のキッチンで油を100度で熱して作るのって、意外と怖くないですか…?
ということで、私は先生のお勧めでもあったキュアリング済みの瑞健さんのセサミオイルを使っています。(連載の最後になりますが、セルフアヴィヤンガでもこのオイルを使います)
個人的に、瑞健さんが島根県出雲市というのも、なんだか良い気が流れてるような感じがして好きです。
もし、キュアリングしてなくてもいいから、簡単にスーパーで入手できる方がいいなと言う場合は、大白ごま油でもOKですし、可能であれば大白ごま油をお家でキュアリングするとより良いですね。キュアリングするのとしないのとでは、口に含んだときに、サラッとしてるかどうかが違うと思います。
やり方
さて、オイルはスプーン1杯くらいの量をとり、5〜15分くらい口に含みっぱなしにします。
最初の何秒か舌の裏にためる時間をとっても良いと思うし、すぐにくちゅくちゅし始めてもいいと思います。
口の中の隅々までオイルが行き渡り、唾液と混ざってだんだん口内が液体でいっぱいになってくるのですが、この液体には体から排出したいものが含まれているので、飲み込まないようにします。
何分以上とか言われる場合もありますが、細かいことは気にせず、その日の朝可能な程度に適当な時間行ったら、紙やティッシュなどに出して捨てています。くちゅくちゅしながらキッチンで洗い物したり、掃除したり、植木に水を上げたり、次に飲む白湯用のお湯を沸かしたりします。
やってみると、意外と顔の筋肉を使っているなあと感じるかも知れないですね。オイルなのに全然べとべとしないということに、驚くかも知れません。
効果と実感
継続してきて、現時点で実感しているのは、口内のさっぱりと潤う気持ちよさ、普通の歯より変色が強く見られた神経を抜いてる歯が白くなってきたこと、繊細な味がおいしく感じること。あと、もしかしたら寝てる時噛み締めるくせが、少し緩んできてるかも…という気も。
一般的には、歯と歯茎などに関わる口腔内全般のケア効果とか、ほうれい線が目立たなくなる、肌ツヤが良くなるとか言われていますが、口の中は皮膚よりも浸透しやすい粘膜状態なので、実際にはもっと体中のいろんなところに波及しているのではないかと、勝手に思っています。
人の体について解明できてることなんてほんの一角で、私たちの体の仕組みはもっともーっと深くて、もっともーっと賢いものだと思うので、全容はなかなか計り知れないのではないかと思います。
次回は白湯です。