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【紀行】ペルー・ブラジル旅行(その8)イグアスの滝編


イグアスの滝:ブラジル側

 9日目にイグアスの空港から直接イグアスの滝のブラジル側の観光に行く。イグアスの滝は8割がアルゼンチン側にあって、ブラジル側の面積は少ないけれど、全体を見渡せるのはブラジル側からの方がいいという。滝に沿って遊歩道がつくられている。アルゼンチン側の横に広がる何本もの滝の列や、ずぶ濡れに行くボートやゆったり空を飛ぶ鳥やたまにヘリコプターが見える。少し前に雨が降ったというので、水量は多い方だ。滝に虹ができている。
 はじめは平和に歩いていたが、最後の方で滝に近づける桟橋があって、合羽を着ていても役にたたないほどの台風のような暴風雨になっていた。いや、すごい! だが、暑くて乾燥しているので、濡れてもしばらくすると乾く。

平和な風景
遊歩道が整備されている
あの虹の向こうが暴風雨
暴風雨に近づく
滝の接近遭遇
遠景(の一部0

 滝の近くのレストランで遅めの昼食をとり、天候の様子を見て今日、オプショナルのずぶ濡れボートツアーに行くという。オプショナルに申し込んでいない組は、ガイドの弟さんが迎えに来て、ホテルまでつれてってくれるとのこと。添乗員さんとボート組に別れをつげて、3人しかいなかったので、滝のビジターセンターで落ち合う時に、センターの売店にちょっと寄っていいか?と聞いてみたら、ガイド弟さんが、「ここはあまり車を長くとめられないから、お土産物屋に寄りましょう」と言ってくれた。ガイド弟さんの方が背が高くて、「ぼくは卵をたくさん食べたから背が高くなった」という。「日本では牛乳をたくさん飲むと背が高くなるといいますよ」とお話する。ただ、立ち寄ってくれた店は、「ここがいちばん大きい店だ」というけど、店先に大きな紫瑪瑙がど〜んとあって、全体にお高めなお店だった。目の保養だけをして、奥の方にあったお茶だけ少し買う。

 ホテルに16時頃到着する。部屋には入れるけど、荷物はボート組のバスに載っているので、荷物の整理とか洗濯はまだできない。しばらく休んで、町の探索に行く。「坂道の下には行ってはいけない。危ないから」というので、下らないエリアを3区画ほど四角にぐるっと回る。いわゆる繁華街ではなく、美容院とか保育園とかがならんでいて、ちょっと良さそうなカフェがあったり、住民の小さな飲食店などがあった。歩き回るのも疲れたので、ホテルに併設されていたカフェでエスプレッソコーヒーをいただいて休憩する。カフェでスマホの地図をみると、西へ6区画行くと動物園が、その1区画向こうにスーパーマーケットがあった。歩いて15分くらいか。明日、滝から帰って夕食までか、明後日の午前に「自由行動」というのがあるから行けるかな?と考えていた。
 17時30分頃ボート組が帰ってきた。

ホテル前の坂の上の道
ゲートが厳重なダンス教室?
ゲートが厳重なペットショップ?
ちょっといいなと思ったカフェ
ベビー用品店?
ホテルのカフェでエスプレッソ

6月28日 ペルーで地震?

10日目の6月28日の朝、ツアーメンバーの人が「日本の家族から『ペルーで地震があったけどだいじょうぶか?』とLINEがあったので『ブラジルにいる』と返した」と言っていた。スマホでみると、特務機関NERV等で、「【地震情報(海外) 2024年06月28日】 日本時間の28日14時37分頃、南米西部(ペルー沿岸)でM7.2の地震がありました。」という情報があった。日本時間が28日14時37分なら、ペルーだと28日に日付が変わった深夜頃。6時間ほど前かしら。M7.2か……震度表示は日本独特だし、被害がどのくらいかわからないな。日本のもブラジルのも以降のペルー地震の情報は伝わっていない。日本は1960年のチリ地震のような、津波の影響はないようだからかな。とりあえず、ペルーの皆さんの安全を祈願するしかない。

イグアスの滝:アルゼンチン側

 10日目は朝からアルゼンチン側のイグアスの滝に行く。国境を越えることになるが、ツアーメンバーはバスの中に待機し、添乗員さんとガイドさんが全員のパスポートを預かり、バスを降りて手続きをする。毎回ではないが、国境の職員がバスに載ってきて確認する場合もあるらしい。無事通過して、国立公園入口へ。

 実はアルゼンチン側の見所「悪魔の喉笛」は昨年2023年10月の大雨で被害を受け、閉鎖されている。それから半年経つが「南米だし、そんなに早く復旧しないよなぁ」と思っていたら、やっぱりムリだった。
 そのかわり、2つの散策コースをあるいた。滝を下から見上げるロウワートレイルコースと上から見下ろすアッパートレイルコースを歩いた。階段もいくつかあり、そこそこ距離もあるが、遊歩道が整備されていて、歩きやすい。しかし所々に昔の遊歩道の残骸がみえる。不定期的に流されては修理しているんだろうなぁ。緑も豊かで、動物たちもいる。いちばん多く観たのは、ハナグマだ。見た目可愛くみえるけど、凶暴なので、決してかまうなという看板も立っている。

入口から園内列車。「悪魔の喉笛」が閉鎖されているので、運行距離が短い
ハナグマは何回か遭遇
ハナグマの注意喚起の掲示
アッパートレイルコース 遊歩道
上から滝を見る
遊歩道
ロウワートレイルコース 遊歩道

 ところで、南米でブラジルだけがポルトガル語で、アルゼンチンはペルーと同じようにスペイン語だ。似ている言語なので、お互い言ってることはわかるのかも知れないが、国境を越えるとそこにいる人の言葉がすっと変わってしまうのはちょっと不思議だった。

 昼食のあと、アルゼンチン・ブラジル・パラグアイの3国の国境が接する場所にいく。モニュメントが建っているが、アルゼンチン側からみるブラジルとパラグアイの景色の違いに経済力の差が伺える。

3国国境 右がブラジル、左がパラグアイ
モニュメント

南米最後の1日

 その後、無事にまた国境を越えてブラジルに戻ってきた。そこで、オプショナルのヘリコプターツアーは、曇ってはいるが、明日より今日の方がいいとのことで、今日乗ることになった。これは、飛行時間15分ほどで2回とべば終わるので、いっしょに行くことになった。待合には物販もあり、珈琲を飲みながら、ヘリが飛び立つのと降りてくるのを眺めながら待った。

このヘリがピストン運行する
飛行時間約15分
前大統領の専用機も展示されていた

 この判断は正しかったと思う。というのも夜中に雷鳴がとどろき、スコールのような雨がふったからだ。
 そして、この夜が南米の最後の晩餐になる。
 そこで、添乗員さんが明朝はゆっくりなので「みんなでいっしょにスーパーマーケットに行きましょう。行きたい人は朝9時にロビーに集合。」と提案してくれたので、乗っかることにした。
 朝にはすっかり雨があがり、15分ほどあるいてスーパーに向かう。スーパーは定価表示だし、気軽に自宅やイベントや友人用にばらまけるジャンクなお菓子やお茶や珈琲等いろいろ買い込み、ついでに昼食用のサンドイッチも買った。

スーパーマーケット
動物園の前を通り過ぎる
サンドイッチは数種類あって、グラム売り

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