脂肪腫で入院した 白の部屋

我ながら、長らく大病もせず過ごせてきているな、と密かな自慢だったのだが、ついに入院してしまった。。。

入院と言っても、脂肪腫の摘出。
命に何の別条もないが、全身麻酔ということで2泊3日のステイとなった。

手術は日帰りでも行われるものだし、先生もちゃんと見てくださる頼もしい方だったが、いかんせん麻酔の説明が怖すぎた。
喉に管通す?麻酔明け声出にくいかも?
口から管通されている自分・・・怖すぎ。
見たくないし、見られたくない。

「寝てる間に終わってる感じですね。」

・・・まぁ、意識あっての手術は不安感爆上がりで、逃げ出したい自分を抑えるという途方もない苦行になってしまうのでありがたいんだけど。
けどけどけど、目、覚めるのか、とか、喉痛くてなかなか復旧しないんじゃないか、とか頭を巡ってしまう。

気休めに遺書的なものを書いておいた方がいいのかな。
と思い、何になんて書くかな、と考え始めたところで、現実になったらどうしよ、気休めじゃねーーー、となってしまった。

いざ入院してみると、病院きれいで有料の相部屋だったので、隣の方との距離が少しあって結構快適。
ただ、手術室に移動するとき、手術着&シャワーキャップ風帽子着用で徒歩移動だった。恥ずかしすぎて、精神的ダメージ食らった。歩けるけどさぁ。恥ずかしさ対策で車椅子で運ばれたかった。。。言えないけど。
到着後は優しく対応してくださり、「お薬入りますね」の後、少しドキドキしてきたな、と思ったら「聞こえますかー?」とドンドン肩叩かれてた。ほんとに知らない間に終わってた。声が出なく、すごい一生懸命頷いた。

術後のご飯がうまくて、もりもり食べてたら、ふと
「これ重病の手術だったら、部屋きれいじゃんとか、空腹のご飯最高!とか呑気な気分にならないよなー。。不安で暴れたくなっちゃうかもなー。」
と思い、かつて母が入院した時、もっと付き添い増せばよかったな、と後悔の念がふつふつと湧いてでた。情緒不安定なのでご飯食べてごまかした。

そして問題なく退院。10センチ近くのブツだったが、キズも筋が一本あるだけで、いずれ目立たなくなりそうで安心できた。(漫画みたく++++な跡になると思っていたので)

生活に支障のない治療だったけど、健康って本当に大事だなって噛み締められた期間だった。
・・・あと家のベット、白基調にするのやめようと思った。


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