月曜日はあかさんの気になる終活ニュース!“多死社会” 年間死亡者 過去最多の156万人 火葬待ち12日間も
月曜日は「あかさんの気になる終活ニュース」ということで、5月1日より毎週月曜日の朝、Youtubeで配信してまいります。
7月3日の今週の気になるニュースは・・・
“多死社会” 年間死亡者 過去最多の156万人 火葬待ち12日間も、6月25日のNHK NEWSWEBの記事から「死亡者は今後も増加 元気なうちにするべきことは」についてお話ししています。
2022年に亡くなった人は、統計を取り始めて以降、過去最多
前回の気になる終活ニュースでも「2025年問題」について、少し触れました。
前回の「2025年問題」は、高齢者の5人に1人が認知症になる時代を前に「認知症基本法」が成立した、ということで、認知症に着目してお伝えしました。
今回は、亡くなる人が増えることについて考えてみます。
団塊の世代が全員75歳以上の後期高齢者になる2025年は目前。
ということで、記事の中では「前の年より9%近く、この20年では1.5倍になった」と書かれていました。
文字だけ見ていると「え!?1.5倍!?」と感じますが、それはそうです。
超高齢社会で、高齢者もどんどん増えるのですから、当然です。
2025年問題・多死社会の課題
団塊の世代全員が後期高齢者となり、超高齢化社会となるのが2025年。
働き手、人材不足、認知症の人の増加、一人暮らし又は高齢者のみ夫婦世帯の増加に加えて「多死社会」。
それに伴って「葬儀の待ち時間が増えること」と「それに伴って費用がかかること」が考えられます。
今回は、今年2月に祖母が亡くなったという、神奈川県茅ヶ崎市に住む40代の女性のインタビューが掲載されていました。
その女性は高齢の両親に代わって、火葬の手配などを行ったそうですが、その際「火葬は11日後が最短だった」と言います。
火葬の待ち時間が増えることで起こる問題
今回は「火葬まで最短で11日後」と、かなり長くなっています。
結婚式と違って、火葬までの待ち時間が長いと「長いなぁ、時間がかかるなぁ」だけでは済まされない問題があります。
待っているのはご遺体です。
待ち時間が長いからと言って文句は言いません。
しかし、生きている人が待っているのとは違って、ご遺体は時間とともに痛んでいきます。
ですから、亡くなったらすぐにドライアイスなどでご遺体を冷やす必要があります。
通常のお通夜、葬儀などなど、通常であれば亡くなってから2日、友引や年末年始などが入って長くなっても4日くらいでしょうか。
その場合でも、長くなればドライアイスを毎日交換するなどが必要ですが、今回のように待機時間が長くなると
遺体をどこに安置するのか?
冷却方法は?
ということが問題になってきます。
通常だと、そのまま病院や施設から葬儀会館、または一旦ご自宅で安置した後お通夜の前に葬儀会館などが多いと思います。
ご遺体の安置をするために葬儀会館で部屋を使用すると、葬儀代金に「○○日分のお部屋使用料含む」となっていて、1日〜3日分くらいの安置室料金は入っています。
しかし、それ以上になると1日あたりの使用料金が加算されます。
じゃ、自宅に安置しかないか・・・と思っても、それはそれで毎日ドライアイスを入れ替えるので、その代金はかかります。
今回のインタビューでも
「遺体の保管にかかる料金として1日あたりあわせて1万3千円、12日間で15万円以上が追加でかかった」
とありました。
この方は、直葬を選んだので、本来は葬儀費用はあまりかからなかったはずです。
が、火葬が11日後となっただけで、別途「15万円以上」がかかったことになります。
このように、葬儀代金をおさえたとしても、火葬までの待機日数や、火葬料金で、想定よりも高い葬儀費用になることが、今後は当たり前になるかもしれません。
とりわけ、首都圏近郊では、待機日数以外にも「民営斎場の価格の問題」もあって、葬儀代金は予想を超えることも少なくありません。
こちらの記事で詳しく解説しています。
ご遺体の安置方法が変わる!冷蔵保存や遺体ホテルも
記事の中でも、遺体を冷やす「冷蔵庫」の受注件数が4年前の約5倍になっている、と業者さんのコメントがありました。
これまで、遺体の冷却はドライアイスが一般的でした。
しかし、ドライアイスは暑い時期だと冷却時間は1日が限度ということもあり、火葬までの安置日数が長くなると費用的にも、またドライアイス冷却だけでは冷やし切れないという問題も出てきました。
今回のように、待機日数が長くなり始めた数年前から、ご遺体を保管する「冷蔵庫」や「冷凍庫」が注目されています。
特に、コロナ禍で直葬が増えてきてからは、葬儀までご遺体と一緒に過ごすという人は少なくなり、亡くなったらそのまま冷凍庫保管ということも一般的になってきました。
しかし、いくらなんでもずっと冷蔵庫や冷凍庫なんて・・・ということで、遺体ホテルと呼ばれる、ご遺体を安置するホテルのような部屋を持ったホテルができ、そこではご遺体の面会ができるなどのサービスが始まりました。
現在は、大阪や首都圏などで、少しずつ増えているようです。
火葬場は増えるのか?火葬場建設を希望する住民と反対する住民
火葬場が足りない!
こんなに待機日数が長いは困る!
火葬場を増やして!
当然そのような要望は高まります。
今後も増え続け、2040年には約167万人に達する見込み
待機日数が長くなることを受け、横浜市では「友引」も火葬を受け入れる検討をしているそうです。
日本では仏滅に結婚式をしない、友引には火葬をしないなど、色々な慣習がありますが、最近は結婚式でも「仏滅の方が式場を押さえやすいから」という理由で、仏滅に結婚式を行うことも増えたと聞きます。
葬儀や火葬に対する意識も変えていかない時代になったということです。
そして、検討される火葬場の新設。
しかし、住民の同意が得られず、難航のが火葬場の常です。
と話コメントしているのは、一般社団法人・火葬研の武田至代表理事。
確かに、お墓は変わってきました。昔は、人里離れたところにある、または自分の家の敷地内にある感じでした。
最近のお墓はガーデニングがされていたり、見晴らしの良い場所だったり、利便性の良い場所にあったり、お墓に対するイメージが変わってきたことは確かです。
必ずお世話になる火葬場です。
イメージを変えるなどしながら、火葬場の努力だけでなく、利用者もしっかり考えていく必要がありそうです。
私たちにいまできることを考える
日本は医療の進歩、保険制度の充実で長寿大国となりました。
ここまで寿命が伸びる前は、定年まで一生懸命働き、定年後はセカンドライフを楽しんで人生を終える。
そんな時代から、定年後もセカンドライフどころかその先まで考えなくてはなりません。
そこで注目されるようになった、必要に迫られるようになったのが、終活なのではないかと思います。
終活の必要性
終活は「やらなくてはならない」というものではありません。
義務でもないし、法律で決まっているわけでもありません。
しかし、これまで月曜の気になる終活ニュースで取り上げているようなトラブル、課題は、実は知識を持っていたり、準備をしていれば回避できることもたくさんあるとお伝えしています。
少しずつで構いません。
ご自身に関係のある内容だけでも、調べたり、準備を始めてみてください。
終活いつから?なにから?カード
あなたに必要な終活を見つけるお手伝いをするのが、終活いつから?なにから?カードです。
先ほどの「ご自身に関係ある内容だけでも」と言っても、その関係あることが何なのか?がわからないので、終活に取りかかれない人が多いのです。
そこで、終活に関係する52枚のカードに書いている質問に「やっている、やっていない」「持っている、もっていない」などで答えていくと、自分が取り組むべき終活がわかるようになっています。
カードの質問には「へ〜こんなことも終活!」というような内容もたくさん含まれています。
まずは、どんなことが必要になるのだろう?を知ることから始めませんか?
今回の気になる終活ニュースを動画で解説
Youtubeで配信した「あかさんの気になる終活ニュース」では、今回の内容について、詳しくお話ししています。
ぜひご覧いただき、チャンネル登録、高評価いただけると嬉しいです。
月曜日の朝は「あかさんの気になる終活ニュース」
毎週月曜日の朝7時30分の配信を予定しております。
皆さんも、取り上げてほしい終活ニュースや、気になる終活ニュースがありましたら、コメントやレターなどお寄せください。
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過去と交信中の父のこと〜広島弁deたちまち終活ライブ〜
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