ミッションの三本柱
~非営利組織(P.F.ドラッカー著)には未来の組織マネジメントの答えがある~
非営利組織の経営(P.F.ドラッカー著)の本は、内容が非営利組織むけの本であるにも関わらず、
多くの企業経営者から絶大な支持を得ています。
その理由は、売上至上主義にかたよった経済のあり方に
疑問を感じていた経営者が
この本に答えを見出しているからだ、と
私は推測しています。
私は、あくまでも
経営者目線でこの本を引用しながら自身の失敗や経験について洞察し学んだことを記事にしていこうと思います。
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ミッションを考える上で「三本柱」があるとドラッカー先生は述べています。(第一章ミッションP7)
第一に
「機会すなわちニーズを知らなければならない」
企業にとって「売上をあげる」ことが生き残る至上命令。ところが、ここにきて、「売上」が目的になってしまい、目的が手段化している現実をたまに目にします。
ミッションを考える上でまず最初に考えなければならないのは、
「機会」と「ニーズ」
内部にある自分たちの「売上」に注目するのではなくて、外の世界をまず最初に見つめることを指摘されているように思います。
外の世界を見て、今現在、苦しんでいる人、悲しんでいる人たちが何を必要としているかを感じ取る力が求められると思う。
ニーズを知ろうとするなら、外に出て、実際にいろんな人に会って、人のリアルに触れてみなければわからない、見えてこない。感じられないもの。
例えば・・・
大変な状況の中でもけなげに生きようとする人たちを見た時…
そこで新たな事実を知ってしまった時…
「なんで!?」言葉にならない悲しみとやるせなさを感じた時…
人の痛みにふれ、自分の胸の痛みを感じる時…
思わず涙が流れる自分に気づいた時…
純粋な疑問が浮かぶ時…
このリアルな現実を見て、自分が「なんとかしてよい方向に変えなくちゃ!」「いや、変えたい」「私なら変えられる」と感じられるかどうか。これが「機会」
ニーズと機会は外の世界を見ることから。それが一つ目の柱。
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次に、
ここでさすがドラッカー先生!冷静ですね。(笑)
第二に自らの手にする人的資源、資金、そして何よりも能力によって世の中を変え、自ら基準となりうるものは何かを考えなければならない。自らが基準となりうるためには優れた仕事を行うとこができなければならない。成果に新たな次元を持ち込むことができなければならない。
ドラッカー先生は感情によって我を忘れて突っ走るんじゃなくて、
「自分が本当にそれをしたいと望んでいることか?」本心を内部点検しておこうね。と言っています。
人は弱い、人から認められたい気持ちや、お金になる、ってエゴがあると、事業がだんだん曲がっていきます。軸がブレたコマは長く回転することはできません。
事業は、自分の強みを与えながら、お金を使い、周りの人の人生を巻き込んで大きくなっていくものです。原点がズレていれば、多くの人に悪影響を与えてしまいます。
逆に、自分の内部が純粋な思いに支えられているものであれば、事業は自然と大きく広がり、世の中を変え自ら基準となりうるだけの影響力を持つことができます。
第二に自らの手にする人的資源、資金、そして何よりも能力によって世の中を変え、自ら基準となりうるものは何かを考えなければならない。自らが基準となりうるためには優れた仕事を行うとこができなければならない。成果に新たな次元を持ち込むことができなければならない。
ここで、「新たな次元」って何だろう?と疑問に思いました。
新たな次元・・・というと、孫悟空がスーパーサイア人になるイメージしか浮かばない。(笑)
ピクシブ百科事典さんありがとう画像お借りしました。↓
孫悟空も子供の頃は、成長したら自分が信じられないレベルの戦闘能力をもつ人になれるなんて思えなかったでしょう。
成果に新たな次元を持ち込むこと→孫悟空が「自分はスーパーサイア人になれる」と信じた(受け入れた)ことだと思います。
これは、事業で言うと、世界に衝撃と感動を与えるレベルの成果を出すことができると、始める前から信じて意図することなんですね。
これは、ナポレオン・ヒルの「成し遂げたい願望・たどり着きたい理想の目的地」を可能な限り高いところに設定することで、倦まず弛まず努力をし続け、理想を現実化していく過程に似ていますね。
ここで問うべきは、果たして自分の内面にあるぶっちぎりの卓越した技能(強み)が生かせるであろうか、ということだと思います。
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最後三つ目の柱として
第三に、何を大事に思うかを考えなければならない。つまりミッションとは非人格たりえないものである。私はコミットメントなしに物事がうまくいったという例を知らない
ここでは、ミッションを感じたものに、全身全霊で打ち込む覚悟があるかどうか?を問われていると思います。
一時的な感情で勝手に盛り上がり、中途半端に投げ出すくらいなら現場の人はかきまわされるだけで何にも得るものはない。それは迷惑以外の何者でもない、そんなら生半可な気持ちなら最初からやるな!
本当に全身全霊をかけて大事だと感じること以外やるな!
と言われているように感じました。
以上
ミッションの三本柱について書かせていただきました。
☆まとめ☆
第一に外を見る「ニーズと機会」
第二に内を見る「純粋な想いと高い目標設定」
第三に思いと言葉と行動の一致「全身全霊のコミットメント」
ドラッカー先生はどの本を見ても自分自身と他者、両視点のバランスを大切にされています。
今回のミッションの三本柱でもそれは変わらず指摘されています。
人を大切にするドラッカー先生らしさがそこに表れていると感じました。
最後までお読みいただき
ありがとうございます
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